建通新聞社四国
2010/02/05
【愛媛】PFIアドバイザリー業務22日まで応募受付中 宇和島広域ごみ処理施設
宇和島地区広域事務組合(石橋寛久組合長)は、広域ごみ処理施設の建設計画で、一般廃棄物中間処理施設の整備と運営事業に係るPFIアドバイザリー業務について、委託先選定に向けた公募型プロポーザルの手続きを開始した。応募は、廃棄物対策室で2月22日午後5時まで受け付け。応募資格としては、PFI事業かDBO事業の同種アドバイザリー業務の、元請けとしての実績があることなどを求めている。市は3月下旬までには委託先を決定する予定。
応募書類は、持参か郵送による提出を求めている。郵送の場合も同日午後5時必着。
委託予算額の上限は5000万円と設定しており、予定価格はこの範囲内で算定する。委託期間は2013年3月下旬まで。
委託先決定後のスケジュールとしては、11年1月中旬の実施方針の策定と公表、同年10月のPFI事業の民間事業者募集(入札の公告)、12年9月上旬の事業者選定、12月上旬の特定目的会社設立などを予定している。
この広域ごみ処理施設は、現在の宇和島市ごみ処理施設(祝森石丸地区)に使用期限が定められいることなどを受けて建設が計画された。宇和島市内のほか、北宇和郡内(鬼北町・松野町)と南宇和郡内(愛南町)も処理対象とする。使用期限からすると13年度までに整備する必要があり、同組合はPFI方式の導入によって最適な事業展開を図りたい考えでいる。
整備候補地としては、現ごみ処理施設から約2`南に位置する宇和島市祝森柿の木地区の砕石場に隣接する田畑を想定し、地元との協議を進めているが、現段階では同意を得られていない。
敷地としては面積約2万平方bを確保し、施設内にリサイクルセンターやストックヤードも設ける方針だ。ごみ焼却の負担を減らしてリサイクルを推進したい考えで、焼却炉の計画処理能力としては現ごみ処理施設と同程度の日量120d(60dが2炉)を予定。リサイクルセンターの能力としては同40d(5時間稼働)を見込んでいる。
1984年から稼働している現ごみ処理施設は、7112平方bの敷地に工場棟、管理棟、排ガス処理棟、排水処理棟などを備える。処理能力は、焼却が日量120d(60d×2基)、破砕が同30d(5時間稼働)。