建通新聞社四国
2010/02/05
【香川】パイプライン残を新年度 高屋・八幡地区湛水防除
香川県土地改良課は、高屋・八幡地区(観音寺市)で進めている湛水防除事業で、2010年度にパイプライン布設の残り(延長80b)を計画しているが、国の予算編成が不透明であり事業費確保ができるかが流動的。予算内示後に10年度事業概要を煮詰める方針。
同事業は、06年度から着手し、11年度の整備完了を目指している。整備計画は受益面積48・6f、6カ年の総事業費は9億2000万円。全体概要は排水機場と排水路(パイプライン)などを整備。排水機の処理能力は60d/分、2台。パイプラインは総延長809・4b、強化プラスチック複合管口径1100_。
06年度に用地買収とポンプ場建設地の整地。07年度に引き続き用地買収とともに実施設計、ポンプ場の遊水池、吸水槽、一部パイプラインに着工した。08年度には吐水槽1基とパイプラインの一部、吐水槽1基を施工。09年度にパイプラインと放流側の吐水槽1基を整備。
10年度以降の未整備施設はパイプライン布設延長79・4bと除塵機2基、排水機2基、操作室、財田川への放流口となる樋管工があるが、今後の事業費配分が不透明なため、事業期間の延長も視野に入る。
全体の計画は共同設計(観音寺市)で実施している。
同地区の農用地は、排水条件が悪く湛水被害が発生している。このため、農業被害などを防止するため同地区へ排水機や排水路を整備し、財田川に放流する事業。