建通新聞社四国
2010/02/05
【徳島】横断道・新直轄区間に34〜42億 民主県連が新年度事業見込み
民主党徳島県連(高井美穂代表)は、2010年度に実施を見込んでいる国土交通省関係直轄事業の予算配分を明らかにした。河川関連では、長安口ダム改造事業に前年度比40%増となる14億円が計上される見通し。道路では、四国横断自動車道の新直轄区間、阿南〜徳島東間が要求額を超える34〜42億円がつく見込みとなっている。また、09年度補正予算の執行停止によって凍結された高松自動車道(鳴門〜高松市境)の4車線化事業も予算化されるもようだ。
今回の予算配分見込みは、1月29日に民主党本部から伝達された内容を、同党県連が明らかにしたもの。概算要求と同じく事業費に幅を持たせているが、県連によると「幅がある事業は、真ん中ぐらいの額がつくのではないか」としている。
河川事業では、吉野川・那賀川の直轄河川事業、祖谷川流域の直轄砂防事業、善徳地区地すべり対策事業なども概算要求を超える配分となる見通し。ダム事業の見直しが進む中で「既存施設の機能増強を目的としたもの」として継続が認められていた長安口ダム改造事業も、政府予算案に盛り込まれた14億余の予算計上が裏付けられた。
道路事業は、業務取扱費を除いた見通しが示されたものの、おおむね概算要求通りの配分となる見込み。立江トンネルや新那賀川橋の整備が進む四国横断自動車道の新直轄区間や32号猪ノ鼻道路は、概算要求時点を越える配分見込みが示されている。一方、09年11月に公表された概算要求の見通しで「0〜1億円」とされた32号改築防災の配分見通しは、今回の公表には盛り込まれなかった。
また、四国横断自動車道・高松道(鳴門〜高松市境)は、概算要求と同じく『検討中』。ただ、同県連によると、同党本部の阿久津幸彦副幹事長から「検討中は予算がつく」と説明があり、予算化される見通しのようだ。同事業は、09年度補正予算に610億円が計上されたが、補正予算の執行停止によって凍結されていた。
港湾整備・海岸事業では、09年度に新規採択された徳島小松島港沖洲外地区複合一貫輸送ターミナル整備事業に5〜7億円が配分される見込み。鳴門市の桑島・瀬戸地区で堤防等の改良を進めている撫養港海岸保全施設整備事業は、前年度から若干減となる5〜8億円の事業費が示されている。