静岡市は、2010年度から舗装工事を行うに当たり、舗装に関する資格等を有する技術者(舗装技術者)の適切な配置を求める方針を決めた。県内では初とみられる。
国県道と市道、農道、林道において、舗装工事、土木一式工事で舗装工を含むもの、その他必要とする工事を対象とし、4月1日から施行する予定。
工種の舗装工では、面積2000平方b未満で1級・2級舗装施工管理技術者の資格を持つ者、または3年以上の舗装工事実務経験者を配置する。
静岡市は、2010年度からの市発注の建設工事で、舗装工の品質確保を図るため、舗装に関する資格等を有する技術者(舗装技術者)の適切な配置を求めることを決めた。県内の自治体では初とみられる。
市では、従来からも工事の規模や内容などにより舗装技術者の配置を求めているが、舗装工の施工や品質管理などのより一層の適正化を目的に実施するもので、4月1日から(同日以降公告分)の施行を予定している。
対象となる工事は、原則として国県道、市道、農道、林道について次の工種で発注する工事@舗装工事A土木一式工事で舗装工(路盤工、表層工などに関する工種全般)を含むものBその他必要とする工事。
舗装技術者の資格については、@舗装施工管理技術者(財団法人道路保全技術センターが実施する舗装施工管理技術者資格試験に合格し、資格者証の交付を受けた1級または2級舗装施工管理技術者)A舗装工事実務経験者(主任技術者または監理技術者として、舗装工の施工管理業務を行った経験をもつ者)−とし、資格を証明する書類を添付した舗装技術者通知書の提出により確認する。
舗装技術者の配置を求める基準で舗装面積については、対象工事に含まれる舗装工に関する工種のうち施工面積が最大のものを基準とし、概要は次の通り。
【舗装工事】
次の基準に従い元請人が配置する。
▽舗装面積6000平方b以上−1級舗装施工管理技術者の資格がある者
▽舗装面積2000平方b以上6000平方b未満−1級または2級舗装施工管理技術者の資格がある者
▽舗装面積2000平方b未満−1級もしくは2級舗装施工管理技術者の資格がある者または3年以上の舗装工事実務経験者
【土木一式工事で舗装工を含むもの】
次の基準に従い元請人が配置する。ただし、舗装工事を下請負により施工する場合は、当該下請負人(第一次下請に限る)が配置する技術者が次に定める資格を有するときは、その者をもって充てることができる。
▽舗装面積6000平方b以上−1級舗装施工管理技術者の資格がある者
▽舗装面積2000平方b以上6000平方b未満−1級または2級舗装施工管理技術者の資格がある者
▽舗装面積300平方b以上2000平方b未満−1級もしくは2級舗装施工管理技術者の資格がある者または3年以上の舗装工事実務経験者
【その他必要とする工事】
「土木一式工事で舗装工を含むもの」の基準を準用
また、対象となる工事で配置される主任技術者等が舗装技術者の資格を持つ場合は兼任することができるとし、高度な技術を必要とする舗装工で特別な理由がある工事の場合は、基準によらず所管課が適当な舗装技術者の配置を求めることができる。
なお、財団法人道路保全技術センターが行う10年度1級・2級舗装施工管理技術者の資格試験の受験申込受付期間は2月12〜26日まで。試験日は6月27日。
建通新聞社 静岡支社