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建通新聞社四国
2010/02/02

【徳島】2次補正ゼロ国配分、県内に11億 国交省

 国土交通省は、28日に国の2009年度第2次補正予算が成立したことを受けて、国庫債務負担行為(ゼロ国債)の配分を明らかにした。徳島県分は、直轄事業が8億0800万円、補助事業が3億2500万円で、合わせて11億3300万円。直轄事業では吉野川と那賀川の一般河川改修などに、補助事業では主に一般国道439号落合バイパスや紀伊水道の地震・高潮対策などに活用する見通し。
 県の補助事業では、三好市東祖谷で進めている落合バイパスに6000万円を、神山町の上分バイパスに1000万円を配分。落合バイパスは計画延長約1・8`(幅員7b)でバイパス整備を進めている。上分バイパスは、神山町上分字門屋から同町上分字又西までの総延長1590b(幅員8b)で現道拡幅とミニバイパスの整備を計画。ともに、今後詳細を詰め、これまでに引き続いて整備の進捗を図る。
 徳島環状線は、東環状大橋北詰から川内町大松までの東環状線川内工区(標準幅員30b・道路幅員14b)が対象。5000万円を配分し、現在、水路工などが進められている地上部の改築を進める見通し。
 河川事業では、飯尾川で進めている総合内水対策の石井町側に3000万円、新池川(鳴門市)の地震・高潮対策に8000万円を配分。飯尾川では河道の拡幅を進める予定。
 砂防事業では、赤野谷(三好市山城町)に6500万円をつけ、今回発注分で砂防堰堤(高さ14b、延長47b、堤体容積5553立方b)の完成を目指す。
 地すべり対策では、三好市池田町の府甲部地区に2000万円、佐那河内村下の明見谷地区に1000万円。府甲部ではコルゲートフリューム水路の整備、明見谷では集水ボーリング工を見込んでいる。
 補助事業の全国配分額は683億3400万円。北海道(約139億円)をはじめとする積雪寒冷地域に重点配分したため、徳島県の補助事業配分は全国で33位、群馬・鳥取両県と同水準の配分額となっている。
 国直轄事業では、総額8億0800万円のうち、吉野川の一般河川改修に4億7000万円、那賀川の一般河川改修に1億3000万円を配分。吉野川は、東みよし町と北島町が対象となっていることから、加茂第一、新喜来の両個所での整備進捗が見込まれる。
 残る2億円余りは、道路分野で橋梁補強などの維持修繕事業、交通安全対策事業などに活用される見通し。