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北海道建設新聞社
2010/02/01

【北海道】2009年ゼネコン受注高、上位50社総額は18%ダウン

 2009年4―12月のゼネコン道内受注高ランキング(上位50社)が本紙の調査でまとまった。首位は清水建設で08年同期比11.8%増の239億円と、2位以下を大きく引き離している。続く岩田地崎建設は14.0%減、180億円、3位は2.2%増、179億円の伊藤組土建、4位は45・8減、129億円の鹿島、5位は0.9%減、118億円のNIPPOだった。50社の受注総額は3324億円で、08年同期を730億円、18.2%も減少している。補正予算を受け官庁土木が280億円、29.0%増加する1247億円となったものの、建築で民間が798億円、38.6%減、官庁も149億円、34.9%減と大きくダウンしている。

 清水建設は、4―6月期、4―9月期に続く首位で、239億2328万円。函館スチールセンター工場新築、ニューオオタニのビッグシャイン北5条駐車場新築などを追加した民間建築は、08年同期比38.1%ダウンしているが78億1277万円を積み上げ、官庁土木、民間土木、官庁建築はいずれも前年同期を大きく上回っている。
 2位につけた岩田地崎建設は180億7038万円。今期も旭川開建の40号音威子府村筬島トンネル、札幌開建の道央注水工馬追トンネルと36号札幌市札幌駅前地下通路建築などを射止め、官庁土木だけで56.8%増の68億5658万円受注した。
 小差で3位となった伊藤組土建は179億9385万円。道厚生連の札幌厚生病院立体駐車場新築を受注した民間建築は、25.6%減少する89億6531万円、札幌開建の樺戸2期地区総富地注水工浦臼内川工区などを受注した官庁土木は、151.3%増の48億5532万円だった。
 分野ごとの上位5社を見ると、官庁土木は@道路工業A岩田地崎建設B中山組C荒井建設D岩倉建設、民間土木は@NIPPOA前田道路B札建工業C清水建設D日本道路、官庁建築は@清水建設A伊藤組土建B丸彦渡辺建設C西松建設D岩田地崎建設、民間建築は@岩田地崎建設A伊藤組土建B清水建設C三井住友建設D戸田建設―の順。
 50社中、前年同期に比べ、官庁土木の受注を増加させた企業は32社を数え、民間建築を減少させている企業は31社と、補正効果と民需の激減を浮き彫りにしている。
 50社の受注総額は08年同期比18.0%減の3324億1017万4000円で、そのうち官庁合計は9.3%増の1526億336万3000円、民間合計は32.4%減の1797億7981万1000円。
 土木の合計は13.9%増の1776億5312万1000円で、官庁は29.0%増の1247億5151万5000円、民間は10.7%減の529億160万6000円。建築の合計は37.9%減の1547億5705万3000円で、官庁は34.9%減の278億7884万8000円、民間は38.6%減の1268億7820万5000円だった。