建通新聞社四国
2010/01/29
【香川】ケーソン製作3函程度など新年度に 県の苫張海岸離岸堤整備
香川県河川砂防課は、苫張海岸(さぬき市小田)の離岸堤整備で2010年度に3函程度のケーソン製作と数函の据え付けを計画している。具体的な製作函数や据付函数は10年度予算が固まった時点で事業効率や事業効果を勘案して検討される。
ケーソンの規模は1函当たり延長13b、幅8b弱、高さ5b。設計は復建調査設計(高松市)が担当した。ケーソンの製作および仮置場は三本松港埋立地内。
離岸堤は、05年度からさぬき市小田地先の水深6bに延長130bを2基建設しており、1基は08年度に完成。離岸堤1基はケーソン10函で構成している。残る1基については09年度から着手しており、09年度にケーソン3函の製作・据付と2函の製作を行っている。
このため残工事はケーソン製作5函と据え付け7函となり、10・11年度の2カ年で完成を目指す。
事業は、高潮対策事業として04年度に採択され土質調査や海岸域生物環境調査、概略設計、実施設計などが行われ、05年度からケーソン製作工に着手した。
同海岸の背後地には、のり加工工場や集落があり、護岸は整備されているものの越波による高潮災害対策は万全とはいえない。ほか海岸の侵食を防ぎ、快適でうるおいのある海岸環境の保全と創出を図るために高潮対策を実施している。