建通新聞社四国
2010/01/26
【愛媛】4事業所が施設整備へ 松山市内の介護付有料老人ホーム
第4期松山市高齢者福祉計画・介護保険事業計画(2009〜11年度)に基づく介護付有料老人ホーム(混合型特定施設)10年度整備枠の配分先がこのほど決定(09年12月25日付既報)、配分を受けた4つの事業者は10年度の施設整備に向けた作業をこれから本格化させる。そのうち高山町で整備を計画している四ツ葉(松山市石風呂町1014ノ1、中道栄子社長)は近く設計者を決定、社会福祉法人平成会(松山市溝辺町乙539ノ1、長戸金昭理事長)も南斎院町での整備に向けて設計を進めている。さらにコミュニティーハウス(松山市高砂町4丁目57ノ6、井上美智子社長)は平田町で計画している施設新築の設計・施工者を一宮工務店(松山市)に決定、早ければ6月にも本体着工する考えだ。
四ツ葉は50床の配分を受け、高山町のコープ三津の東側に位置する敷地に(仮称)「四葉」の新築を計画。施設の規模としては、鉄筋コンクリート造3階建て延べ約2300平方bを想定している。
設計に続いては施工者の選定も行い、早ければ4月にも着工する予定。完成は11年11月を目指している。
平成会は38床の配分を受けて(仮称)「さや」の新築を計画。南斎院町1158で運営している高齢者総合福祉施設「さや」の西側に併設する考えで、施設の規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ約2000平方bを予定している。
設計は都市建築研究所(松山市)が担当。順調なら5〜6月に着工し、12月のオープンを目指す方針。
コミュニティーハウスは50床の配分を受け、(仮称)「おはぎ」の新築に向けた準備を進めている。場所は、平田町のダイキ平田店・マックスバリュ平田店の北側に位置するカーピットオカザキ跡地で、近く既存建物の解体撤去に着手する予定。
施設の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ約2100平方bを想定、デイサービスセンターや託児所の設置も検討している。完成は11年1月を予定しており、2月のオープンを目指す。
このほか医療法人三津整形外科(古三津3丁目5ノ5、西川浩理事長)も50床の配分を受けて、同病院の国道437号を挟んだ向かい側にある井関整形外科病院跡地で、施設新築を計画している。
第4期市高齢者福祉計画・介護保険事業計画に基づく10年度の整備枠は200床で、市は配分先を選定するため09年に事業計画を公募。応募した16法人を対象に市社会福祉施設等施設整備審査会が10月下旬から11月中旬にかけて書類審査や事業者ヒアリング、総合評価などを行って事業者を選定し、市はその結果を受けて今回の4事業者へ合計で188床を配分した。
第4期計画では10年度と11年度の整備枠として合計401床を設定していて、市が10年度に行う事業者公募は、今回の配分で余った12床と、11年度枠201床との、合計213床が対象になる見通し。