建通新聞社四国
2010/01/26
【香川】7階建て2・8万平方b 高松市新病院基本計画案まとまる
高松市新病院の基本計画案が分かった。県農業試験場跡地(仏生山町)の一部を候補地としていた整備場所を正式に決定。市道仏生山円座線と琴電琴平線線路間の敷地約5万7000平方bに免震構造とする7階建て延べ2万8800平方b(病床数360床)の本体施設を建設するほか、緑地や駐車場、災害拠点病院として必要な備蓄庫やヘリポートなどを整備する。20日に開いた「市立病院のあり方に関する特別委員会」で明らかにしたもの。
一方、付属医療施設として位置づける塩江病院については、休業中の塩江新温泉ホテル跡地(塩江町安原上東)を最有力の整備場所として移転新築する方針。敷地面積約6100平方bに耐震構造の本体施設3階建て延べ3600平方b(病床数60床)、駐車場を整備する。
概算整備事業費は、用地取得費を除き、新病院が163億円。付属医療施設は16億7000万円と試算。今後の整備スケジュールとして、新病院は2010年度に基本設計、11年度中に用地取得や実施設計に着手するほか、埋蔵文化財発掘調査などについて県などと具体的な協議を進め、12年度中の着工を目指す。
また、付属医療施設は新病院の開院に合わせて整備していく考えで、県との防災工事の協議などを経て11年度に用地取得をはじめ基本設計に着手、12年度に実施設計を行い、13年度中に着工する計画だ。
なお設計業者の選定についてはプロポーザル方式で発注する方針。両施設とも14年度中の開院を目指す。
計画案の中では、懸案となっている病院へのアクセスについても提示。@市道仏生山町8号線を拡幅し進入路として整備A同路線を経由し病院敷地内への路線バスの乗り入れが可能となる構内道路の検討─といったほか、新病院を核としたまちづくりを検討するため、県と市共同で設置した「香川県農業試験場跡地を活用したまちづくり検討委員会」からの報告も踏まえ、籠池交差点への信号機設置や新篭池交差点で県道高松香川線の交差点南側の右折レーン設置、さらに籠池交差点で市道仏生山円座線の交差点東側の道路拡幅などハード対策の実施に向けた検討を進めていく(施設は位置イメージ図参照)。
基本計画は病院システム(東京都)が担当、本年度内に策定する。