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建通新聞社四国
2010/01/22

【愛媛】ルート予備設計など進む 松山外環状空港線

 松山市内での松山外環状道路「空港線」整備計画で、用地確保や計画具体化などに向けた作業が進んでいる。国土交通省は、土地建物の開発や譲渡を制限する都市計画法上の大臣による事業承認を受け、事業の施行を2009年11月24日付で公告。同省松山河川国道事務所と愛媛県はルートの予備設計も09年度中をめどに進めており、これにより高架や盛土といった道路構造など、計画の全体像が浮かび上がることになる。
 松山河川国道事務所は予備設計を、余戸南3丁目の国道56号から北吉田町の県道(新)松山空港線に至るルート全体、延長約3・8`について実施。直轄で整備する自動車専用道路部のほか、その両側に県と市が整備する側道部も一部を除いて対象にしている。
 一方、県は、南吉田町で堂之元川を跨ぐ側道橋梁部(上り側30b、下り側40b)の予備設計を進めている。さらに余戸南や保免中などの一部の側道土工部については、詳細設計にも着手している。
 空港線は08年3月に都市計画決定され、09年3月には同省が事業採択した。総事業費は394億円を見込んでいる。
 計画では、幅員は40bで、うち中央部17bが高架構造を中心とした上り・下り2車線ずつの自動車専用道路、その両側の地表10・25bずつが1車線と自歩道、植樹帯などで構成する側道になる。整備は自動車専用道路を同省、側道を県と市が担当する。
 ルートは、国道56号タッチから、西へ伊予鉄道郡中線を越えた後、県道(新)久米垣生線に沿って直進。県道砥部伊予松山港線を過ぎたあたりから北へカーブを始め、八反地遺跡を避けながら空港へ向かう。空港東側付近からは県道伊予松山港線に沿って北進し、堂之元川を越えた後に西へカーブしながら県道(旧)松山空港線を横切り、北吉田町の県道伊予松山港線・県道(新)松山空港線交差点に至る。
 松山外環状道路は、現在の松山環状線の外側に整備する延長約20`の地域高規格道路で、すでに国道11号タッチ〜国道56号タッチ間の延長6・7`が都市計画決定されている。そのうち国道33号タッチ〜国道56号タッチ間の「インター線」はすでに事業化されている。