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建通新聞社(静岡)
2010/01/15

【静岡】静岡市の合流式下水道改善 新対策に8億余 (1/15)

 静岡市は、見直しに着手している2013年度までの「合流式下水道緊急改善計画」の中で、新たな対策として、越流堰の嵩さ上げと高速ろ過施設を設置するが、調査・設計費を含め堰嵩上げに3億8500万円、高速ろ過施設設置に4億4000万円を盛り込み進めていく。
 既計画では全体事業費122億3300万円を予定していたが、貯留管対策を減らした結果、全体事業費は58億4700万円となり、52%のコスト縮減が可能になる。貯留管設置は105億5500万円を既計画では予定していたが、新計画では約38億円に減少させる。
 そのほか新計画では、雨天時活性汚泥法(3W法)導入に7億8600万円、スクリーン設置に3億4800万円、道路浸透ます設置に8700万円の事業費を投入していく。
 各処理区の整備計画(表参照)は、高松処理区では、10〜12年度に3W法対策、貯留管設置を10〜13年度、スクリーン設置は10〜13年度に実施する。堰嵩上げは、10・11年度の2カ年をかける。
 城北処理区は11〜13年度に3W法対策、堰嵩上げは10・11年度。南部処理区はスクリーン設置を10年度と13年度、堰嵩上げ10〜13年度、高速ろ過は10〜12年度に計画している。
 北部処理区は、堰嵩上げのみ10年度に実施する。
 09年12月21日に清水庁舎で開いた「静岡市合流式下水道緊急改善計画・第2回アドバイザー会議」(会長・岩堀恵祐静岡県立大学教授)では、事業費や対策スケジュールを中心に協議した。委員からは、下水道対策への市民理解の必要性が指摘され、新計画にはハード面だけでなく、PR方法や広報の仕方などソフト面の対策も盛り込むよう意見が出た。
 今後は、アドバイザー会議の協議を踏まえて、国土交通省との計画策定協議を進め、09年度内に新計画を策定する。13年度までに対策を完了するよう事業を進め、その後、改善効果を評価する。
 
建通新聞社 静岡支社