北海道建設新聞社
2010/01/14
【北海道】岩見沢駅前通拡幅事業に認可−18億円投じ歩道など整備
札幌土現が事業主体となって進める、JR岩見沢駅前通拡幅整備事業が1月12日、国土交通省の事業認可を受けた。事業期間は2014年度まで。総延長350mにわたり、歩道の拡幅や電線の地中化などを行う。総事業費は、18億4000万円を試算。10年度以降は、測量設計と用地・物件補償を3カ年程度で実施。その後、2カ年で施工する方針だ。26日に札幌土現が電線地中化設計の入札を執行する。
整備路線は、3・4・10号岩見沢駅前通の1条から4条まで直線270m区間と、駅前広場前面の区間道路で、3・4・7号1条通の80mが対象。現況の車道11m、歩道両側3・5m、総幅員18mを車道幅員はそのままに、歩道を両側5・5mに拡幅し、総幅員22mとする。
歩道部分は、景観に配慮し電線をすべて地中化する。全幅5・5mのうち、商店側に3mの歩行者専用部分、車道側に0・5mの施設帯と2mの自転車専用部分を確保する。歩行者と自転車専用部分は植樹で区切り、高齢者や障害者などの使用も考慮してバリアフリー仕様を取り入れる。車道部分にはオーバーレイを施す。
拡幅に伴い、支障となる建物などはセットバックし、歩道から60cm離す。60cmの空間は、商店主らがそれぞれ移動式プランターを設置し、緑化に努める方針。
さらに、駅前通商店街振興会が所有する、老朽化した沿道のアーケードはすべて撤去する。
用地や物件補償費などを含んだ、これらの整備に掛かる総事業費には、18億4000万円を見込む。
一方、アーケードの撤去に絡む事業では、岩見沢市が降雪期の歩行者専用部分の凍結防止に配慮し、ロードヒーティング化を検討中。市では、ことし中にロードヒーティングに取り組むか、結論を出す。
仮にロードヒーティングを導入することになった場合は、歩行者専用部分3mのうち、2mだけをロードヒーティング化する考え。費用は、事業費ベースで1億5000万円程度に上る見通しだ。