トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2010/01/13

【千葉】盛大に賀詞交歓会開く/県水道管工事協組 今年は千里を走り、飛躍に期待

  千葉県水道管工事協同組合(瀧澤勝利理事長)の新年賀詞交歓会が8日、千葉市内のホテルスプリングス幕張で開かれ、関係者271人が出席。来賓を代表して、森田健作・県知事をはじめ酒井茂英・県議会議長、椎名一保・参議院議員(千葉県管工事業協同組合連合会顧問)、佐野彰・県議会議員(総合企画水道常任委員長、同組合顧問)、田久保尚俊・県議会議員、同組合顧問)が祝辞を述べた。1.132-1
 冒頭、主催者を代表してあいさつした瀧澤理事長は、未曾有の経済状況について「いつ抜け出せるのか、この危機にどう立ち向かい未来を切り拓くのか、取り巻く環境は依然として厳しく、まったく先の見通せない状況下にある」との現状を述べたうえで、「我々業界全体の疲弊は深刻化し、組合員企業の経営の存立すら危ぶまれている。その中で、それぞれが生き残りをかけて、力の限り企業経営に努力しているが、最早限界であり、もう一歩も引けない崖っぷちに立たされている」と弁。
 また、「かつての半分以下に落ち込んだ発注量に加え、今後さらに進むと予想される入札制度の改革、民間工事における利益率の低下、住宅着工件数の激減等による経営不振など、トリプルパンチに見舞われている」との窮状を訴えた。
 一方で氏は、「これらの環境を黙って見過ごすのではなく、これから何をすべきか、業界自身も大きく問われる時でもある。すなわち、ただ単に個々の企業として管工事を行えば良いと言うのではなく、市県民生活にとって不可欠な『ライフライン』に携わる者の自覚と責任・使命を新たにし、一段と地域社会に信頼される業界づくりに向けて努力することは言うまでもない」との考えを示した。
 さらに氏は、「業界は今、個々の経営と組合組織の両面にわたって新たな曲がり角にあるが、組合員にとって一層の信頼と希望の持てる不動の組合活動が重要である」と指摘。
 他方、それらを成し得るためとして氏は、「組合員の自助努力と協力による我々の力だけでは、おのずと限界がある」とし、「それには、県水道局をはじめとする関係各位の力添えと指導が必要。今後とも我々業界に対する協力と理解を賜りたい」と要請。
 最後に氏は、「今年の干支は『とら』である。『虎は千里行って千里帰る』と言われる。昨年は『うし』でつまずいたが、今年は千里を走り、来年の『うさぎ』年で跳ねることを期待せざるを得ない。この狭間の中でも必要以上に慌てず、ゆっくりではあるが組合運営を実践し、『組合に入っていて良かった』という実感が持てるように進んでいきたい」と述べ、あいさつを結んだ。
 引き続き、来賓としてあいさつした森田知事は、まず、同組合員に対して、「常日頃から水道管の業務やパトロールを通じ、県民のライフラインの維持管理に対するご尽力に、心から厚く御礼申し上げる」と述べたうえで、「今年の干支の『寅』は、言うなれば『生きる力強さを表す』という。日本は今、経済が非常に不透明である。しかし、こういう時にこそ、私たちは顔を上げ、前を向いて突っ走ろうじゃありませんか」と鼓舞。1.13-2
 また、アクアラインの通行料や北総鉄道の運賃の値下げの実施に言及した氏は、「これを如何に経済に結びつけるか、如何に皆さんの仕事に結びつけるかが大事である」としたうえで、「私は『アクアライン効果』を引っ張ることで、企業を誘致したい。東京や地方に出向いた時も、この千葉の素晴らしさ、この千葉のポテンシャルを訴えてきたが、先日、(木更津)金田地区に大型ショッピングセンターの出店が決まるなど、少しずつ花が咲いてきた」と弁。
 さらに氏は、「県民の言うなれば『1丁目1番地』であるライフライン。これをしっかり守ってくれる組合皆さんの力は、私たちにとって不可欠である。どうか皆さんも県と一致団結、一心同体となり、ともに一生懸命頑張ることで、必ずこの苦境を乗り越えられると確信している。私たちも頑張る。皆さんのご指導をよろしくお願いしたい」と述べ、祝辞に代えた。

提供:日刊建設タイムズ