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建通新聞社(岡山)
2010/01/13

【岡山】台風9号水害への対応状況

 岡山県は、美作市を中心に住家の全壊13棟、半壊114棟、床上・床下浸水500棟以上の大きな被害が発生した台風9号(2009年8月9日〜10日)による水害への対応状況をまとめた。
 被害額の状況は、農林水産関係被害が21億2663万4000円で、内訳は、農地9億4400万円、農業用施設6億4400万円、治山・林道3億9024万7000円など。公共土木関係被害(査定決定額)が85億7799万9000円で、内訳は、河川75億3210万6000円、砂防2億2695万7000円、道路8億1893万6000円。このほか、下水道施設関係被害(査定決定額)として、美作市土居浄化センターに3166万2000円など。
 主な復旧事業の進捗状況は、農地・農業用施設災害が現在災害査定が完了したところで、今後緊急度の高い個所から順次復旧予定。
 治山災害については、美作市竹田地区の山腹崩壊が災害関連緊急治山事業として採択されたことから早期の工事着手を目指す。
 林道災害については、山家川、吉野川が河川災害復旧助成事業と河川災害復旧等関連緊急事業として採択され、早期の工事着手を目指す。
 このうち、山家川については、美作県民局河川災害改良復旧班が美作市江見地内から土居地内までの総延長6300mに築堤の整備、川幅の拡幅、線形の改良などを行う。10年度は用地交渉と一部工事の発注を予定している。完成は13年度末を見込んでいる。このほど、10年3月31日までの納期で、1工区(江見〜山城、延長1300m)の路線測量を大成測量、詳細設計を中電技術コンサルタント、2工区(山城〜竹田、延長1300m)の路線測量をシディック、詳細設計をウエスコ、3工区(同、延長1300m)の路線測量を成和測量、詳細設計をエイト日本技術開発、4工区(竹田〜土居、延長1200m)の路線測量を内海建設コンサルタント、詳細設計をエイト日本技術開発、5工区(同、延長1200m)の路線測量をアークコンサルタント、詳細設計を復建調査設計に委託した。
 このほか、砂防災害については、美作市田原地区のがけ崩れが災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業として採択され、こちらも早期の工事着手を目指している。
 道路災害については、県道和気笹目作東線など、すでに工事発注を行い、今後も緊急度の高い個所から順次復旧予定となっている。