建通新聞社四国
2010/01/05
【香川】土木部は538億円 県の当初予算要求状況
香川県は、2010年度一般会計当初予算に対する各部局別の要求状況をまとめた。うち土木部の要求額は前年度の当初予算比で14・2%増、金額で67億円上回る538億6000万円を要求している。全体の要求額は4351億3000万円で対前年度比3・8%増、額で160億6000万円増となっている。
要求内訳は土木部関係では長寿命化事業として橋梁や河川・港湾管理施設、県営住宅の更新・補修費に2億7700万円。内海ダム再開発や椛川ダム、五名ダム再開発、綾川ダム群連携整備に37億3000万円、重点的に実施している高潮対策事業に16億2500万円、高松港朝日新町沖に整備している多目的国際ターミナル事業に10億7100万円。
警察関係では丸亀警察署と善通寺警察署を統合する新たな警察署の建設地調査に300万円。通学路などへの防犯カメラや緊急通報装置などの防犯設備整備に5000万円。老朽・狭隘化した交番・駐在所の整備に1億3200万円。
教育委員会関連では県立高校の老朽校舎等改築事業として高松商業高校や善通寺第一高校、観音寺中央高校などの改築に18億0900万円を要求している。
そのほか建設関連予算では、水道事業者が抱える施設の老朽化対策など県内水道事業の広域化の調査・検討に1200万円。
県立高校の耐震化推進など災害に対する取り組みとして防災対策基本条例推進事業に7億8000万円、荒廃した森林を再生する再生森林整備事業に4億1100万円、中小企業の事業資金調達を円滑にするための取り組みとして390億4600万円、移転整備している農業試験場(綾川町)の施設建設費や暗渠工、場内舗装工に9億5200万円を要求している。
各部局の要求は現段階でのもので、国の予算配分次第で大幅に変更となる場合もある。
今後は知事調整などが行われ、2月中旬に新年度予算案が発表される。