福島建設工業新聞社
2009/12/28
【福島】高校生未来のまち考える/5県18高参加/「ハッピィーロードネットin南相馬」
浜通りの「まちづくり・みちづくり」を高校生と考える「未来のまちを考えるフォーラム「ハッピィーロードin南相馬」が26日、南相馬市の南相馬市民文化会館で開かれ、本県と岩手、宮城、千葉、茨城の18高校から生徒が参加、パネルディスカッションでは将来の夢や地域の未来について意見交換した。
フォーラムには、谷口博昭国土交通省事務次官、三浦真紀東北地方整備局道路部長、秋元正國県土木部長ら国、県と南相馬市、相馬市など浜通りの市町村関係者、一般市民ら約300人が出席、磐城高校チアリーディング部がアトラクションを披露した。
主催者を代表して地域づくりを考える特定非営利法人ハッピーロードネットの西本由美子代表は「フォーラムは今回で5回目となった、高校生が自主的に意見提言し、社会参画することで浜通り地方の100年後のまちづくり、みちづくりについてともに考えたい」とあいさつした。立谷秀清相馬市長は「地域の雇用、経済発展に道路は必要。地方は道路がないと成り立たない」、渡辺一成南相馬市長も「高齢者が安心して歩ける暮らしを支える歩道、道路が必要。常磐自動車道開通が浜通りを活性化する」と常磐自動車道の早期開通に期待を寄せた。
来賓の秋元土木部長は「自分たちのまちを真剣に考えることが大切、皆さんの熱い思いをまちづくりにつなげたい」と述べ、谷口博昭国土交通省事務次官は「道づくりはまちづくり、まちづくりは人づくり。少子高齢化、公共事業費削減で国の財政も厳しいが観光、PFI、PPPなど成長戦略を描いている。皆の力で地域を良くしよう」と激励した。
宮城大学事業構想学部の田代久美助教が「未来のまちづくり〜U20がまちを変える〜」と題して基調講演。パネルディスカッションでは谷口事務次官もアドバイザーに加わり、松本真由美東大先端科学技術センター特任研究員をコーディネーターにFMいわきパーソナリティーベティさん、野坂周子国土交通省道路局道路経済調査室課長補佐、田中章広原町JC副理事長と高校生18人をパネリストに活発に意見交換した。
高校生は「将来は公務員になって地域のために役立ちたい」「来年は受験なので学業に専念したい」「浜通りは社会資整備が遅れているのではないか、もっと良くしたい」など率直な意見を発表した。