本紙調査によると、2009年11月の県下公共契約高は1665件で総額が396億2086万円となった。前年同期比では件数が1・1%減少したが、金額は47・5%増となり前月の大幅減から持ち直す形となった。中でも、国関係の発注金額が201億8544万円となり前年同月比で230%も増加した。「第二東名高速道路静岡東舗装」(落札金額82億9000万円)など、中日本高速道路が80億円を超える物件を2件発注したことが、大幅増につながった。
11月の1億円以上の物件は29件で、239億7130万円。契約額は全体の60・5%を占めた。
4月からの年度累計は、件数が前年同期比で3%増の1万2799件、金額が15・6%増の3207億1689万円。
発注機関別では、国・公団等関係が40件で201億8544万円。前年同月と比べて件数は57・4%減少したものの、契約金額が約3倍増の230・3%も増加した。
発注機関別の発注額上位は、3件で184億0800万円を発注した中日本高速道路がトップ。整備が最盛期を迎えている第二東名の静岡東舗装と掛川舗装の落札金額がそれぞれ80億を超えたほか、東名高速の足柄SA商業施設増改築が20億円を超えるなど大型物件の発注が相次いだ。
11月の1億円以上の物件は9件で、196億0250万円。契約額は国・公団等関係全体の97・1%を占めた。
県関係は、件数が712件となり前年同月と比べて10・4%増加したものの、契約額は14・4%減の63億6547万円にとどまった。「上半期の前倒し発注」の方針に基づき、9月までに駆け込みで発注した反動が、2カ月連続の発注金額の減少という形で表れた。
1億円以上の物件は5件で、10億3100万円。県関係全体契約額の16・2%に相当する。
市町関係は、件数が前年同月比で3・3%減の913件、金額は1・8%減の130億6995万円を発注した。
09年度の8カ月の累計では、件数が7153件で08年度同月累計比で96・3%、金額は1277億9958万円で同90・9%の水準にとどまっている。
市町関係の発注額上位は、202件で34億1237万円を発注した浜松市が3カ月ぶりにトップに立った。10月まで2カ月連続で最多の発注額だった静岡市は、151件の発注で契約額は26億1144万円だった。袋井市が発注金額3億円を超える大型物件を2件発注した。
1億円以上の工事は15件で、金額は33億3780万円。市町関係の全体契約額の25・5%を占める。
建通新聞社 静岡支社