「歩くまち・京都」総合交通戦略策定審議会は24日、京都市本庁舎を訪れ、20年7月の諮問以降、検討を進めてきた「歩くまち・京都」総合交通戦略をこのほど取りまとめ、門川大作京都市長に答申。市長は「全力で取り組む」と受理した。
答申には、「歩くまち・京都」総合交通戦略策定審議会の内藤正明会長代理(京都大学名誉教授)はじめ、7名の委員らが出席。冒頭、内藤正明会長代理から答申が手渡され、門川大作京都市長はこれを受理した。
続いて、審議会で策定した村上裕子委員(葛椏s放送ラジオ編成製作局長)朗読の「歩くまち・京都」憲章が庁内放送で流され、披露。続く総合交通戦略の報告では、冒頭、21年2月に逝去された北村驤皷長の第1回審議会の挨拶が流され、故人を偲んだ。次に各部会の副部会長が戦略のコンセプト等を解説した。
歓談では、内藤正明会長代理が化石燃料に頼らないまちづくりが現実を帯びてくる期待を寄せる一方、「各都市においても国の制度で頓挫するのが現状」と憂い、「是非とも『京都から』をモットーに未来に向けたまちづくりを進めてもらいたい」と述べた。
答申を受け、門川大作京都市長は先だって参加していたCOP15について触れ「現在、世界の人口の5割が都市に居住している。5年後には、約7割が都市で生活するといわれている中、ライフスタイルの転換は喫緊の課題。全力を注いで『歩くまち・京都』を実現し、世界に発信していきたい」と感謝の言葉を述べた。 |