建通新聞社四国
2009/12/25
【香川】PFI方式を導入 来年10月に民間事業者募集 満濃中改築
まんのう町は、改築を計画している満濃中学校の建設手法として、民間活力を活用して建設するPFI方式を導入する方針を決めた。同改築計画について、町が行っていた民間活力導入の可能性調査結果がまとまり、12月町議会で説明し、議会の承認を得た。今後の事業スケジュールは、2010年10月に民間事業者の募集を始め、11年3月に落札者決定、13年4月の開校を目指す。
可能性調査は、日本経済研究所(東京都)が実施。調査結果では中学校改築のほか、体育館や町立図書館の整備も行うため、事業規模が確保され、図書館運営も業務範囲として見込めることから、町負担額の削減率が約8%になる。また効率的な事業運営やリスク移転による維持管理費用の最小化、教育環境の向上、図書館サービスの向上などPFIを導入することで高い効果が得られるとした。
事業整備計画案では、校舎棟が鉄筋コンクリート一部鉄骨造延べ8800平方b程度で教室棟、多目的教室(ランチルーム)、給食厨房で構成。学級数は12学級、特別支援学級3学級。
体育館が鉄筋コンクリート造延べ4500平方b程度。バレーボールコート4面が取れる広さを持つメインアリーナ、柔道・剣道場各1面が取れる広さを持つサブアリーナ、そのほかトレーニング室、健康・体力相談室、部室などを配置。
町立図書館が同造延べ1000平方b程度、蔵書数は6万冊。
外構ではプール(25b×5コース、浄水型)、グラウンド(1万8000〜2万0000平方b程度)、駐輪場(500台、850平方b程度)、駐車場(175台以上、4800平方b程度)などを整備。
既存施設は新施設完成後に解体・撤去する。
PFI方式は民間事業者が自ら資金を調達し、施設の設計、建設、維持管理・運営を行う。