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建通新聞社四国
2009/12/22

【香川】三野に実施設計委託 善通寺養護学校移転

 香川県建築課は、善通寺市仙遊町に移転新築する善通寺養護学校の実施設計を三野設計(丸亀市)に委託した。同校の開校時期は、国立病院機構が新病院として再編整備する新善通寺病院との同時期、2014年春を予定しているため、施設着工は12年度ごろとなるもよう。
 移転新築する新善通寺養護学校の規模は、校舎棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ6076平方b、体育館が鉄筋コンクリート造2階建て延べ923平方bで、校舎棟と体育館は一体的な建物となる。設計には外構としてごみ置き場、遊具、運動場、植栽なども含まれる。設計期間は10年3月31日まで。
 新施設は、生徒の交流の場となる多目的ホールを中心に管理部門、体育館、校舎を機能的に融合させる配置構成となっており、環境へ配慮し屋上緑化や太陽光発電、雨水利用などを考慮した設備を有している。校舎内には小プール(14b×10b)も設置される。見込学級数は小学部12学級、中学部10学級、高等部12学級。
 善通寺養護学校は現在、善通寺市善通寺町にあり、国立病院機構香川小児病院と隣接しているが、国立病院機構の再編成計画(1999年3月)で、香川小児病院の善通寺病院との移転統合が決まったため、県は医教連携を維持することから善通寺養護学校の善通寺病院内への移転を決めた。
 当初、新善通寺病院の開院が11年4月とされていたため、県は同校の開校も同時期を目指し作業を進めていたが、新病院の基本計画見直しにより開院時期が14年春にずれ込んでいる。
 善通寺養護学校は、建て替えられる新病院と連絡通路で結ぶことにしているため、新病院の施設配置計画や敷地高低などが固まるまで、実施設計外注を保留していたが、このほど新病院の概要がほぼ固まったため実施設計を外注した。
 県は実施設計委託費を予算化していたため、施設建設が数年先となるが、先行して実施設計を外注する措置をとった。
 今後は国立病院機構善通寺病院と調整を図りながら実施設計を進めていくこととなる。