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建通新聞社四国
2009/12/17

【香川】再入札に 高松商高南校舎棟建設で県が方針

 香川県は、高松商業高校の新南校舎棟建設を再入札する方針で進めている。これは穴吹工務店(高松市)の会社更生法適用申請に伴う措置。入札方式は工事規模から技術提案型の総合評価落札方式で実施され、前回の入札では@現場打ちコンクリート杭の品質確保A鉄筋コンクリートの品質確保B騒音・振動や水質汚濁対策C生徒などの安全確保策DCO2削減策─などの技術提案が求められていた。
 同工事は8月6日に入札参加要項を発表、9月11日開札し、技術提案を評価した上で入札価格と総合的に判断し、穴吹工務店を落札者として10月9日に公表するとともに仮契約を結んでいた。入札参加者は15社で評価得点と入札価格とも穴吹工務店が最も優れていた。
 しかし11月24日に同社が会社更生法適用を申請したことに伴い、県教育委員会が同社に意向確認したところ「現状では契約の履行を確約できない」との連絡を受け、11月香川県議会に提案していた工事請負契約議案の撤回を決めた。
 本体工の仮契約解除に伴い電気や機械設備の入札も中止されている。
 規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ3477平方b。設計は清和設計事務所(丸亀市)と桜設備設計(高松市)が担当した。
 計画では2010年1月に着工し、11年1月31日完成、同年4月から使用する予定だった。県教委では「早く完成するようにさまざまな手だてを考えたい」としている。
 総合評価落札方式の技術提案型では、求める技術提案などの評価内容を決定する段階で「香川県総合評価委員会」の審議が必要だが、今回は同じ工事の再入札となるため省略されるもようだが、落札者決定には委員会の意見聴取が必要。
 再入札に伴い、再度の工事請負契約の県議会への提案は2月県議会となると思われる。
 穴吹工務店は予定価格5億6071万円に対して5億2000万円で落札していた。落札率は92・7%だった。