建通新聞社(中部)
2009/12/08
【愛知】きょう8日プロポで公告/中央卸売市場本場塩干棟2棟の設計
名古屋市住宅都市局は、「中央卸売市場本場塩干棟仲卸売場棟整備基本設計」を公募型プロポーザルで委託するため8日、募集要領を公告する。参加表明書と技術資料などの提出期限は2010年1月19日まで。(詳細は●面公示・公告情報欄参照)
中央卸売市場本場は1949年の開設で、施設が老朽化しているため耐震改修を行い、狭い部分を改善して物流の効率化を図ること、また品質管理の高度化を図りより低温化することを目的に計画的に整備が進められている。すでに中央管理棟、関連業務棟、青果棟、水産太物棟の建て替えが完了しており、塩干棟と廃棄物処理棟の改築が残されている。
塩干棟は3棟で構成されており、今回公募手続きを開始したのは、西側の棟と中央の棟の2棟で、東側の棟と中央の棟のスロープ部分についてはすでに設計を終えている。中央の塩干卸売場棟は、老朽化や耐震上改修の必要があるため塩干仲卸売場棟に改修し、西側の現在の塩干仲卸売場棟は取り壊した後、建て替えを行う。
改修の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造一部鉄骨造4階建て延べ約1万0220平方b。建て替えの規模は鉄骨造または鉄骨鉄筋コンクリート造平屋約5000平方b。建設地は熱田区川並町2ノ22で、敷地面積は約17万平方b。改修・建て替え地の地下には地下鉄が通っているため、今回の委託には地盤調査や地下鉄軌道測量調査も含まれるほか、設備の基本計画も含んでいる。委託期間は10年3月下旬から10月下旬まで。
参加資格は、一級建築士事務所で、名古屋市内に本店があるか、市内に支店、営業所があり、市との契約締結の権限を持つ代理人を置いている者で、流通施設の設計実績(延べ面積1500平方b以上の新築、増築、改築に限る。改修工事の設計を除く)があることなど。
8日から21日まで応募説明書を交付する。参加表明書と技術提案書の提出は、10年1月15日から19日まで受け付け、2月上旬に開催を予定しているプロポーザル審査委員会で特定し、順調に進めば3月には契約となる見通しだ。10年10月下旬までに基本設計を終え、11年度には実施設計を行い、後半には工事に着手する予定。14年度の完成を目指している。