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建通新聞社(静岡)
2009/12/07

【静岡】県=神奈川県を結ぶ道路構想、国際航業で整備効果を整理・検討へ

 静岡県建設部は、本県と神奈川県を結ぶ将来的な幹線道路構想の中に盛り込んでいる「仮称・伊豆湘南道路」について、検討業務を国際航業静岡支店(静岡市葵区)に委託した。委託期限は2010年2月15日まで。計画区間の一部を構成することになる、東駿河湾環状道路の大場・函南IC〜仮称函南IC間(延長1・9`)の整備効果を検討・整理した上で、将来交通量の推計などを実施する。
 伊豆湘南道路は、広域道路整備基本計画の中で、交流促進型の路線に位置付けられている。路線の整備には多大な事業費が予想されるが、事業手法などを練る上で、交通量を把握し、整備効果を検討する。
 09年度の取り組みとしては、伊豆湘南道路の想定区域(沼津市、函南町、三島市、熱海市、伊豆の国市、伊東市)を対象に、東駿河湾環状道路の開通による影響度を調査・把握する。具体的には、渋滞や混雑の緩和、観光、医療機関への時間短縮、CO2削減など、もたらされる整備効果の検証を進める。
 一方で、新たな渋滞・混雑の発生ポイントや騒音の悪化など、伊豆湘南道路の整備に伴い発生するデメリットを整理する。道路交通状況の把握で取りまとめたデータを基に、伊豆湘南道路の整備効果を分析し、事業の実施方針を固める。
 川勝平太知事が就任直後の所信表明の中で、「本県と周辺県をつなぐ道路網の構築」を交通インフラ整備の主要施策に据えていることから、09年度末までに整備効果の評価・分析を完了させる。今後、幅広い視点から路線の位置付けや整備の必要性を検討・考察し、10年度以降の調査に向けた課題について整理する方針でいる。

建通新聞社 静岡支社