福島建設工業新聞社
2009/11/26
【福島】いわき市の地元建設業界と国立福島高専が地域貢献へ懇談会設置
いわき市の「建設系企業と福島高専との懇談会」の設立総会がこのほど、市内平の福島高等専門学校内で開かれ、今年度の事業計画を決めたほか、太田和夫いわき市建設業協同組合理事長を会長に選任した。
地域社会に対して、建設産業の立場から一層強力に貢献していくため、地元建設関連業者と福島高専教職員との交流を通して相互理解を深める。地元建設系企業が抱える問題の解決を図り、建設系企業と福島高専が保有する技術や知的資源を地域活性化や産業育成などに活用しながら地元建設企業の社会的地位の確立と技術力の向上を目指すことが目的。
総会には組合員と同校教職員ら約30人が出席。設立趣旨を承認し、建設系技術者支援講座の開催、有機的な協働・連携体制の確立―などの今年度事業計画を決めた。支援講座は12月9日に「コンクリートのひび割れについて」と題して緑川猛彦同校建設環境工学科准教授が、同17日に「建設マネジメントのあり方」と題して金子研一同教授が講演する。会場はいずれも同校専攻科棟1階、時間は午後6時半から8時まで。
会長に選任された太田理事長は「公共事業がさらに削減され、われわれ建設業界は危機的状況にある。懇談会設立は地元建設業界にとって明るい話題となった。今後も組合加入のメリットが感じられる運営を目指していきたい」と述べた。総会後、奥山英治東北地方整備局磐城国道事務所副所長が「浜通り地方の道路と防災」と題して記念講演した。