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建通新聞社(静岡)
2009/11/25

【静岡】本紙調査=09年度上半期官公庁工事受注動向 20%増の2497億円

 本紙調査によると、2009年度上半期(4月〜9月)に県内官公庁が発注した工事の受注状況(設計・コンサルを含む)は、9279件で2497億円5193万円となった。08年度の上半期と比べて件数が5・9%増、発注金額は20%も増加した。国や静岡県をはじめ県内自治体が、当初予算分の建設総事業費に占める80%の事業費を目標に「上半期前倒し発注」に取り組んできたことが、発注件数・金額の増加につながった。業者別受注実績では、3件で76億5195万円を受注したタクマが総合順位のトップに立った。【詳細は月刊建設データ11月号に掲載】
 建通新聞社が取材した県内発注機関の入札結果を集計したところ、09年度上半期に発注された工事は小規模工事を含めて6118件(08年同期比5・9%増)で、合計金額は2326億7583万円(同19・6%増)となった。
 工種別では、土木が4135件(08年同期比10・9%増)で1610億1463万円(同38・8%増)。沼津舗装(75億9800万円)を筆頭に、上半期土木工事の落札金額の上位7位までを第二東名関連工事が占めた。一方、建築は540件(08年同期比8・8%減)で336億6044万円(同29%減)と落ち込みが激しかった。
 1億円以上の工事件数は、土木・建築・設備を合わせて375件(08年同期比11・9%増)で、1308億9523万円(同28・2%増)と大きく伸びた。特に、最盛期を迎えている第二東名の整備を中心に1億円以上の土木工事案件の発注増が目立ち、件数で47・2%増、金額で70・8%の大幅増となった。

《1億円未満の工事=全工事のうち件数で93%、金額では43%占める》
 1億円未満の中・小規模工事の発注は、金額が5743件(08年同期比5・6%増)で1017億8060万円(同9・9%増)となった。上半期発注の全工事件数のうち、93・9%を1億円未満の工事が占める。落札金額の1億円未満工事の占有率は43・7%。
 上半期に委託発注された測量・設計・コンサルタントの発注金額は、3161件で170億7610万円。このうち、1000万円以上の業務は418件(08年同期比27・1%増)で85億3277万円(同47・6%増)となった。

《業者別受注データ=総合トップはタクマ》
 業者別受注実績では、浜松市の南部清掃工場改修(75億6820万円)など3件を受注したタクマが総合トップに立った。 工種別の受注金額トップ企業は、土木が三井住友建設(4件・32億2875万円)、建築が臼幸産業(2件・14億4300万円)、電気がパナソニック環境エンジニアリング(2件・17億0400万円)、管が日管(13件・8億0792万円)などという顔ぶれ。
 コンサルタント関係の受注実績では、174件で8億5880万円を受注したフジヤマがトップとなった。

建通新聞社 静岡支社