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建通新聞社四国
2009/11/24

【愛媛】加戸病院が移転の方針固める 来年11月ごろ発注

 加戸病院(大洲市若宮)は、内子町の支援を受け、同町廿日市地区に移転する方針を固めた。現在、施設の基本設計を新企画設計(松山市)で進めている。工事発注は2010年11月ごろを予定、11年度には移転を完了させる考えだ。
 移転先の敷地は、JR内子駅にほど近い農地、約7590平方b(駐車場用地も含む)を予定。造成工事は町が行う。
 町は現在、地権者との交渉を進めており、買収もしくは賃借した上で、加戸病院に30年間、無償で貸与する。造成費を10年2月ごろまでに予算計上、09年度中に工事発注したい考え。
 病院側のスケジュールによると、基本設計を10年の1月ごろまでに完了させ、続いて実施設計を6月ごろまでかけて進める。
 施設の規模は鉄筋コンクリート造4階建てを予定。病床数は88床。外壁には断熱材などを使用する。完成は11年10月ごろを予定しており、その後医療機器の搬入などを済ませた上で患者を移転させる考え。移転跡地の用途などについては検討中。
 同病院は施設の耐震性確保などに向けて、同町城廻の内山病院跡地への移転を検討していたが、08年12月に財政的理由などから見送っていた。しかし同町内は医療法上の病院がない状態が続いており、町は同病院との協議を続けていた。
 移転開設に伴い町は、救急医療のための設備・医療機器導入費として3億円を助成するほか、固定資産税の10年間減免などの支援を行う方針。