建通新聞社四国
2009/11/20
【愛媛】加戸知事に10年度概算要求説明 四国地整(11/20)
国土交通省四国地方整備局の足立敏之局長は17日、愛媛県庁を訪れ、県内直轄事業の2010年度概算要求に関する計画を加戸守行知事へ説明した。それによると道路事業では、開通予定時期が比較的近い国道33号の三坂道路(松山市〜久万高原町)や松山外環状道路インター線(松山市)などの整備で09年度当初額を上回る事業費確保が見込まれる一方で、新規事業着手が期待されていた国道56号津島道路(宇和島市)の整備については事業費計上が難しい状況だ。肱川と重信川の河川事業はおおむね09年度当初並みかそれ以上の事業費が期待できそうだが、大洲市の肱川で進められている山鳥坂ダム建設と鹿野川ダム改造では事業費計上の見通しが立っていない。
国交省は道路関係概算要求で、開通時期が近い事業の優先化や新規事業の原則凍結といった方針を決定。それに基づき、全国ベースの要求額は直轄事業で09年度当初比20%減の1435兆1000億円、補助事業で同21%減の505兆3000億円にとどめた。
今回の説明によると、三坂道路は11年度に供用予定で、それに向けた10年度事業費見込みは35〜42億円程度(09年度当初事業費29億円)。同様に12年度供用予定の松山外環状道路インター線では45〜54億円程度(同41億5000万円)を見込む。11年度供用予定の四国横断自動車道宇和島市〜西予市間については、ほぼ09年度並みの50〜62億円程度(同54億円)とした。
減少する見込みの事業費は▽今治道路(今治市)の9〜12億円程度(同18億4000万円)▽国道11号新居浜バイパス(新居浜市)の12〜15億円程度(同20億1400万円)▽国道56号宇和島道路(宇和島市)の12〜17億円程度(同47億2600万円)▽国道56号伊予インター関連(伊予市)の5〜6億円程度(同11億4200万円)▽国道440号地芳道路(久万高原町)の2〜3億円程度(同22億4000万円)─など。国道11号川之江三島バイパスは1〜2億円程度(同1億1000万円)、国道56号松山外環状道路空港線も2〜4億円程度(同2億9000万円)と、ほぼ09年度並みの見通し。(2009/11/20)