建通新聞社四国
2009/11/20
【香川】本年度から長寿命化計画作成 県の河川管理施設(11/20)
香川県河川砂防課は、水門や排水機場などの河川管理施設の長寿命化計画を2009年度から13年度までの5カ年で施設ごとに作成する。09年度は大束川新町水門(宇多津町)のみを日本工営に委託、10年度から本格的に外注する方針。県内には対象施設が数十カ所以上あり、同課では今後、対象施設を特定する。
河川管理施設は、堰や水門、樋門、排水機場などがあり、施設の耐用年数は40年といわれており、今後、施設の老朽化などにより維持管理費や修繕・更新費が肥大することから河川管理施設の計画的・効率的な維持補修などを行い、更新などに要する事業費や時期を平準化するとともに、ライフサイクルコストの軽減を目的として長寿命化計画を施設ごとに作成する。
長寿命化計画策定の補助対象は、計画策定費や計画に基づく延命化のための修繕・補修費、改築に必要な合計事業費が4億円以上の河川管理施設が対象となる。補助対象期間は09年度から13年度。
補助期間以降には、計画に盛り込まれていない修繕や改築に対する費用補助がなされなくなるため、県河川砂防課では13年度までに対象施設の計画を策定する方針。
長寿命化計画では@日常的な維持管理、点検、整備などの基本的な事項A耐用年数を約40年程度を考慮した機器・部品などの更新計画(塗装、分解整備、部分的な取替・更新、設備更新)B年度ごとに実施する点検・整備の施設ごとの計画C施設の主要仕様書などの施設台帳や点検、整備、故障などの履歴─などを作成する。
県河川砂防課では、河川管理施設の長寿命化計画策定の第一弾として、大束川新町水門(宇多津町)を日本工営に委託した。期間は10年3月26日まで。
新町水門は1954年に竣工した鋼製ローラーゲートで5門(径間3・4b×高さ3b、9b×3b、9b×3b、9b×3b、7・4b×3b)。駆動方式は電動ワイヤーロープウィンチ式、操作方式は機側と自動操作。(2009/11/20)