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建通新聞社四国
2009/11/20

【徳島】徳島県下の直轄事業計画を表明 四国地整(11/20)

 国土交通省四国地方整備局は、2010年度予算編成の概算要求に向けた見通しとして、直轄事業の計画を明らかにした。河川・道路ともに新規はなかったものの、河川事業では河川改修をはじめとする主要事業で、ほぼ前年度並みの国事業費が確保される見通し。ただ、地方負担金の取り扱い次第では、全体事業費が減少する可能性もあり、政府の予算編成方針に注視が必要となっている。
 今回公表した事業計画では、政権交代後の調整が続いていることから、各事業の予算配分を、傾向と幅を持たせた想定額で提示。また、国全体で検討が進められているダム事業と港湾空港関連の見通しは示されず、道路と河川・砂防事業の見通しを示すにとどめた。
 主な河川事業の計画では、河川改修事業の吉野川が22億4000万円〜28億1000万円(09年度25億8800万円)、那賀川が4億1000万円〜5億3000万円(同4億8400万円)と、ともに09年度並みの見通し。河川維持修繕事業は、吉野川が16億8000万円〜21億1000万円(同20億4700万円)と大幅減から09年度並み、那賀川が4億4000万円〜5億1000万円(同5億3600万円)と減少傾向となった。このほか、親水空間を含めた護岸整備などを進める総合水系環境整備事業では、09年度に今切川水辺プラザが完了する吉野川が0〜7000万円(同2億3600万円)と大幅な減少傾向。これに対して、桑野川かわまちづくりなどを進めている那賀川の同事業は、1億5000万円〜1億8000万円(同1億1800万円)と増加傾向となっている。
 砂防事業は、吉野川水系の3流域で進める砂防、善徳、怒田・八畝の地すべり対策ともに09年度並みの見通しが示された。
 今回の河川関連の見通しについて、徳島県の飯泉嘉門知事は「本年度は、吉野川水系河川整備計画も策定され、吉野川をはじめとする直轄事業に期待していたが、新規の改修個所などがなく残念。今後も整備計画に基づき着実な整備を要望していく」との考えを示している。(2009/11/20)