トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北海道建設新聞社
2009/11/12

【北海道】新潟のイシカワが本道進出−高品質低価格の在来工法住宅

 新潟市に本社を置く住宅会社のイシカワは、21日に北海道マイホームセンター札幌会場(札幌市豊平区)に展示場をオープンし、道内での営業展開に乗り出す。札幌圏を中心に年間40棟の受注を目指し、長期優良住宅対応の商品「良質住宅(北海道版)」を低価格で展開する。
 同社は1968年設立。70年に住宅建築を開始する。住宅をメーンに公共建築も手掛け、新潟県を中心に宮城、福島、山形、富山にも拠点を構え、高品質低価格路線の木造住宅を供給している。
 道内進出について石川幸夫社長は「北海道出身の社員数がまとまったため、岩手や青森に先駆けて北海道に支店を構えることにした。地域に精通した社員を中心に業績を伸ばしてもらいたい」と話す。
 道支店の社員数は5人で、所在地は札幌市中央区北5西5(住友生命札幌ビル7階)。
 「良質住宅(北海道版)」は、木造在来工法で、外張り断熱を施す。Q値(熱損失係数)は1・3以下、C値(すき間相当面積)は1・0以下を標準仕様とする。北海道マイホームセンターで建築中の展示場住宅のC値は0・4だという。
 坪単価は45坪以上で34万円。設計費、建築確認申請手数料、現場管理費、照明器具、給排水費用を含む。45坪未満だと割高になるが、今後、販売動向を見て30坪タイプの商品も投入していく予定だという。また、10年間、年1回の定期点検を実施し、アフターサービスも充実させる。
 石川社長は「良い住宅を誰もが買える価格で提供したい。賢い消費者は高額な買い物はしない。営業経費を切り詰めて価格を下げ、お客さまの口コミで支持を得たい」と高品質低価格路線について説明する。
 その上で、道内での営業戦略について「北海道は建て替え比率が低いが、注文住宅と土地をセットにして賃貸マンションの家賃並みの返済額でローンが組める住宅を建てていきたい」と話す。
 本州住宅メーカーは、ここ1、2年の間に一条工務店(浜松)、ユニバーサルホーム(東京)、タマホーム(東京)が道内に進出している。中でも札幌圏はこれら各社のほか、i・am(釧路)、須藤建設(伊達)、内池建設(室蘭)といった道内企業も相次いで拠点を構え、競争が激化している。