建通新聞社(岡山)
2009/11/06
【岡山】11月中に実施設計を発注 水産試験場新築
岡山県農林水産部は、瀬戸内市牛窓町鹿忍にある水産試験場が老朽化しているため、同じ鹿忍地内の栽培漁業センター敷地内に移転新築する。
11月中に建築営繕課から実施設計を発注する予定。
9月補正予算に実施設計および公舎撤去費2334万円を計上、撤去工事も2009年度内に工事発注する。本体工事は10年度の発注となる。
計画では、栽培漁業センター敷地内の公舎を撤去した跡地ほかに、研究棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ約1000u)を新築、あわせて既存の管理棟を改修する。
1965年に建設された水産試験場建物と設備の老朽化が著しく、通常の業務に支障をきたしており、国の経済危機対策臨時交付金を活用して、再編整備する。
新設する研究棟は、現在水産試験場が実施している干潟・藻場の保全、水産資源の回復、養殖業の安定化、栽培漁業の推進等の研究機能を維持しつつ、新たな課題に対応できる海洋環境分析室やバイテク室等の充実により、調査研究の迅速化と正確性の向上や食の安全安心対策などの強化を図る。
また、管理棟は、事務所兼種苗生産研究室を、職員相互の情報交換、連携を図る管理棟として利用する。