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日刊建設タイムズ社
2009/11/05

【千葉】自転車走行ネットワーク構想まとまる/市川市 素案のパブコメ実施中、外環道など活用

  市川市は、「自転車走行空間ネットワーク基本構想」をまとめる。このほど素案がまとまり、今月22日までの期間でパブリックコメントを実施している。構想では、「東京外郭環状道路等を活用した自転車走行空間のネットワーク形成」と「幅員構成の見直しによる自転車走行空間の確保」の2つを基本に安全で快適な自転車走行空間の実現を目指す。
 同構想は、既存の自転車走行空間や事業中の東京外郭環状道路、都市計画道路3・4・18号等に計画されている自転車走行空間などを活用して自転車走行空間のネットワーク形成を図ることにより、駅やレクリエーション拠点へのアクセスを向上させることを目的に策定する。
 駅などへのアクセス向上では、通勤・通学・買い物等の自転車利用者の駅へのアクセス向上を目的に、快適な移動を支援する自転車走行空間を整備する。レクリエーション拠点へのアクセス向上では、市川市内のレクリエーション拠点へのアクセス向上を目的に、市民が気軽に自転車を利用できる自転車走行空間の整備する。
 ネットワーク構築の骨格となる路線は、東京外郭環状道路、北千葉道路、国道357号、都計道3・4・18号浦安鎌ヶ谷線、都計道3・3・9号柏井大町線、都計道3・2・8号南行徳海岸線、江戸川サイクリングロードの7路線が対象。
 新規計画路線や既存の広幅員道路などについては、自転車走行空間の確保を図るため、道路幅員に応じて自転車道・自転車歩行者道による自転車走行空間の確保と車道・路肩の着色舗装による自転車走行空間の確保−の2つの整備手法を基本に検討する。
 自転車道・歩行者道による確保では、自転車・歩行者・自動車を工作物により完全に分離する「自転車・歩行者分離タイプ」と、「自転車・歩行者共存タイプ」の2タイプを提案。このうち共存タイプでは、自転車と歩行者を着色舗装や路面表示により分離するパターンと、自転車と歩行者の空間を分離しないパターンの2つのパターンを示した。
 車道・路肩の着色舗装による自転車走行空間の確保では、自転車と歩行者を工作物で分離し、@自転車通行帯を着色舗装や路面表示等で分離する「自転車・歩行者分離タイプ」A路肩を着色舗装により視覚的に分離する「自転車・歩行者分離タイプ」B歩道がない場合に着色舗装や区画線により視覚的に分離する「自転車・歩行者共存タイプ」−の3タイプを提案。共存タイプでは、狭あい道路などで自転車の交通規制(一方通行等)と一体的に検討することが望ましいとした。

提供:日刊建設タイムズ