建通新聞社四国
2009/10/20
【香川】キーワードは選択と集中 高松市が来年度予算編成方針
高松市は13日、2010年度予算編成方針を発表した。「選択と集中=A将来にわたり持続可能な健全財政を目指して」をキーワードとする財政運営指針に沿い、国の予算編成の動向、地方財政対策など見極めながら、さらに合併効果を最大限に生かし、第5次高松市総合計画基本構想に掲げるまちづくの目標達成に向け財源の重点的、効率的な配分に努める。
「第5次高松市総合計画(08〜15年度)」の3年目となる10年度は、24年度までの3カ年を計画期間とする「第2期まちづくり戦略計画」のスタートの年でもあり、新たなまちづくりを着実に推進するために、特に必要と認められる事業については重点取組事業として財源を重点配分する方針だ。
財務部によると投資的経費(普通建設事業費)の予算要求基準については、補助事業、単独事業ともに、まちづくり戦略計画の重点取組事業など対象事業を除き、一般財源ベースで09年度当初予算の97%の範囲内で見積もる。
また、「高松市公共工事コスト縮減新行動計画」を踏まえ、計画・設計の段階から工法や工期などを見直していくことで積算段階でコスト縮減に努めるほか、施設の新築や増改築、大規模修繕については、建設費の低減、財政負担の平準化を図り、管理運営方法などで後年度に経済的・効率的な運営が行えるよう十分に配慮することを求める。
さらに建替事業などにより跡地が発生する場合は、建設事業年度を考慮した売却も検討するなどして財源確保に努めていきたいとしている。
ただ、10年度には重点取組事業として国分寺地区文化施設整備や学校施設耐震化などが予定されており、発表された中期財政収支見通し(10〜13年度)によると、一般財源ベースで約15億円増の30・6%の伸びとなる見通しだ。