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建通新聞社四国
2009/10/16

【愛媛】高光トンネル工事で技術開発・工事一括型調達方式を初試行 四国地整

 国土交通省四国地方整備局は14日、同局で初めての試行となる「技術開発・工事一括型調達方式」を適用した高光トンネル工事の一般競争入札を公告した。11月27日まで技術資料などの提出を受け付け、2月15日に開札する予定。参加資格は一般土木工事の客観点数1150点以上。
 技術開発・工事一括型調達方式は、対象工事に採用する技術開発と工事を一括して発注する方式。技術開発の基礎となる研究開発がすでに終了しており、開発した技術の工事への適用性などの検証が比較的容易な技術を対象とする。技術提案と併せて、技術開発計画とそれに要する見積もりをヒアリング、審査して品質と価格に優れた調達を目指す。
 加算点35点(標準型)のうち技術開発計画に5点が加算される。技術提案と併せて提出される「技術開発計画書」が現地の環境条件を踏まえて適切であり、技術開発の有効性、成立性および開発計画の妥当性が優れている場合に付与する。
 技術開発計画書で求める技術は、計測Aでのデータ。出来形計測データおよび地質データなどの電子情報を活用して、効率・高精度な施工・品質管理を行い、得られたデータで電子情報を施工や維持管理に活用できるもので、工事の生産性向上や品質の確保を図ることを目的としている。
 高光トンネル(宇和島市高串)は、四国横断自動車道三間IC〜宇和島北IC間に建設するもので、工事延長520b、トンネル延長270b、幅10・5b。工期は2011年1月31日まで。
 四国横断自動車道三間IC〜宇和島北IC間は宇和島市の三間町曽根から高串に至る延長約5`。四国地方整備局は暫定2車線の整備を進めており、構造物の工事のうちトンネル掘削と橋梁下部工は高光トンネルのもの以外はすべて着手しているほか、橋梁上部工も中組第1橋(PRC5径間連続鈑桁構造延長130b)と同第2橋(PCプレテンション単純T桁構造延長19b)を除いて発注済み。今後は未着手で残っている橋梁上部工を発注、続いて舗装をはじめとする仕上げ工事などを進めることになる。供用開始は11年度を予定している。