国土交通省は、持続可能な循環型社会の構築などに効果がある下水道関連の取り組みを表彰する第2回「循環のみち 下水道賞」国土交通大臣賞を発表した。静岡県関係では、浜松市の「流動化処理土の特性を生かした管きょ整備手法によるコスト削減」がサスティナブル活動部門で選ばれた。10月6日に東京都千代田区で開いた下水道シンポジウムで表彰された。
浜松市の取り組みは、流動性に優れ、自硬性を持つ流動化処理土を、管きょ基礎や埋戻しに使用する整備手法。国交省の創設した下水道未普及解消クイックプロジェクト社会実験制度に応募したもの。地域の実情に合った効率的な整備手法の確立が、コスト縮減や未普及地区の解消につなげようと実施した。
流動化処理土は転圧が不要で、掘削幅を縮小できることからコスト縮減や工期短縮が図られる。また、発生土の約6割を流動性処理土の原料として流用できるため、建設残土の抑制にもつながるという。
建通新聞社 静岡支社