市川市は6日、「(仮称)小宮山保育園」の設置・運営事業者の募集要項を公表した。市内で待機児童の多い妙典地区に、子育て関連施設を併設した100人定員の認可保育園を整備するため、総合評価方式を取り入れたプロポーザル方式により設置・運営事業者を募集する。
応募資格は「09年10月1日現在で、3年以上の認可保育所(児童福祉法第35条第4項の規定に基づき、都道府県知事の認可を得て設置する保育所をいう。)の運営経験を有する社会福祉法人」。契約形態は使用貸借契約+事業契約。貸付期間は30年。事業者の負担は月額11万円程度を予定。
今月5日から16日までの期間で募集資料を配布し、11月2日から9日までの期間で応募書類の提出を受け付ける。その後、12月1日から4日にかけてプレゼンテーション及びヒアリングを行い、12月中旬に事業者を決定する。応募事業者が1団体の場合には再募集を行う予定で、その場合は11月11日から20日に募集資料を配布し、12月7日から14日の期間で応募書類の提出を受け付け、来年1月12日から1月14日にかけてプレゼンテーション及びヒアリングを実施し、1月下旬に事業者を決定する。運営開始日は11年4月1日を予定。
同保育園の建設場所は、小宮山公園に隣接する妙典5丁目112地先。公園面積3153uのうち約850uに整備する。敷地の用途地域は第1種中高層住居専用地域で、建ぺい率60%、容積率200%。建物の高さ制限はない。高度地区は第二種高度地区で、地区計画がある。
施設は3階建てで、1、2階を認可保育園とし、3階部分を子育て関連施設とする。屋上は緑化し、施設利用者及び地域住民の憩いの場として利用する。建物の完成後は区分所有し、1・2階は事業者の所有、3階部分、エレベーター、階段、屋上は市の所有とする。事業者は1、2階とともに3階部分もあわせて整備し、建物完成後、市が3階部分を買い取る。
市が所有する3階部分は、子育てサロン、リフレッシュ保育ルーム、研修室などで構成する。子育てサロンは面積40u程度とし、インターネットを利用して地域の子育て情報に関する発信基地としての役割を担い、地域の子育て相談の場として活用する。また、リフレッシュ保育ルームは、新しい形態の預かり事業として、保護者の育児疲れや育児不安を緩和するために、こどもを預ける理由を問わずに一時的に受け入れ、親子のリフレッシュを図る。屋上は、中央部分に屋上緑化として芝生を整備する。
事業者の選定は、選定委員会で書類審査、プレゼンテーション及びヒアリング、応募法人園の視察、3階部分の整備費用に関する評価を実施し、市長の承認を得て第1順位の事業者及び第2順位の事業者を決定する。
提供:日刊建設タイムズ