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日刊建設タイムズ社
2009/10/05

【千葉】地すべり対策成川で調査設計など委託/県安房農林振興センター 来年度に着工、総事業費1.8億円投入

  県安房農林振興センターは、地すべり対策事業の「成川地区」(鴨川市成川地先)で調査設計や地形測量を進めている。調査設計は実施設計、ボーリング調査を行う。工事は来年度で着工の予定。同地区は今年度の新規採択地区で、事業期間は09−13年度の5か年。総事業費は1億8000万円を見込む。事業内容は地表水排除工(排水路工)、地下水排除工(明暗渠工、暗渠工、水抜工)、抑止工(擁壁工、杭工、アンカー工、枠工)など。
 調査設計は2件に分けて委託し、(その1)を国土防災技術(東京都港区虎ノ門3−18−5)、(その2)を千葉鉱エンジニアリング(千葉市中央区中央4−12−12)が担当。委託金額は(その1)が1700万円、(その2)が600万円。委託工期はいずれも10年2月12日となっている。
 業務内容は、(その1)がボーリング10か所とスウェーデン式サウンディング14か所、地下水位観測など、(その2)がボーリング2か所など。
 同地区は、稲作を中心に野菜類や果樹(みかん)の栽培が行われている。81−97年、04−08年に地すべり対策事業を実施し、地すべりは沈静化してきているが、近年、新たな地すべりが発生している。
 このため、地表水及び地下水を捷水路工、明暗渠工、水抜工により速やかに排除し、活動を抑制するとともに擁壁工、アンカー工、護岸工により抑止する。これらの対策工法により、地すべりブロックの安定を図る。
 地すべり対策事業は、地すべり防止法により、地すべり防止区域の指定区域内で地すべり活動を防止またはその原因を除去するための工事を実施する。

提供:日刊建設タイムズ