建通新聞社四国
2009/10/02
【香川】事業継続なら即入札へ 高松東〜鳴門IC間4車化
西日本高速道路(NEXCO西日本)の石田孝会長は、9月28日に開いた定例会見の中で四国横断自動車道高松東〜鳴門インターチェンジ(IC)間などの4車線化事業について、「一般競争入札の準備も整っているため、事業継続が判断されれば、即入札の手続きに入る」とコメントした。
NEXCO西日本では3路線の4車線化が計画されており、3路線の事業費1800億円のうち、2009年度は450億円を上回る工事費が計上されている。
経済活性化の一環として、09年度中には金額比率で5割以上の土木工事の発注を目指し作業を進めるとともに、地域企業者の受注機会確保のため大型工事で編成する特定JVにおいてC等級の参加を認める特例措置など設けることも示している。
石田会長は、「コンクリートなど、主要な資機材を地元から調達できる手法も検討している」。仮に同3路線の4車線化がストップすれば、「渋滞緩和や地方の活性化に貢献する事業であるため、その必要性を訴えていく」という。
高松東〜鳴門IC間約52`(高松市前田東町〜鳴門市撫養町木津)は現在、暫定2車線で供用しているが、今年4月に開かれた「国土開発幹線自動車道建設会議」(国幹会議)で4車線化が決定。総事業費約680億円のうち補正予算に約610億円が配分され、国土交通省が8月28日付で事業認可していた。ただ、新政権が打ち出した09年度補正予算の見直しをめぐり国交省は、すべての関係事業を点検した上で、その結果をきょう10月2日までに国家戦略室や行政刷新会議に報告、事業継続の可否の判断を仰ぐこととなっている。