野田市は、「不燃物処理施設(リサイクルセンター)整備運営事業」のアドバイザリー業務を財団法人日本環境衛生センター(川崎市川崎区四谷上町10−6)に委託し、先月28日付で契約した。契約は1社見積もりによる随意契約で、契約金額1500万円(消費税抜き)。工期は11年3月15日。今月下旬には市民の意見を聞くための「(仮称)新不燃物処理施設建設に係る懇談会」を設置する予定。
事業は、高度技術提案型総合評価による設計・施工一括方式で業者選定を行う。懇談会などで実施方針等を検討し、早ければ今年度末にも一般競争入札を公告する。事業費は12月補正予算で債務負担行為を設定する見通し。
懇談会は、施設の適切な整備や運営の基本的な考えを実施方針作成段階から反映させるために設置する。委員は2、3人程度を予定し、今月1日から募集を行っている。任期は今月下旬から1年間を予定。
同施設の建設場所は野田市目吹高根地先の内山アドバンス野田工場跡地を予定。敷地面積は約1万4000uを見込む。当初はPFI方式により計画し、07年10月に入札を公告し、昨年1月に入札を行ったが、不調となった。その後、昨年4月に再公告し、7月に再度入札を行ったが、これも不調に終わった。市では不調の原因として、事業者に建設用地の確保を求めたことがあると判断し、市が自ら事業用地を確保することになった。事業手法については、PFI方式から設計・施工一括方式に転換。施設規模は現段階では未定だが、PFIの要求水準書案では1日5時間以上稼働で一般廃棄物約6600t(不燃ごみ約6500t/年、不燃性粗大ごみ約100t/年)としていた。
このほか、今年度は環境アセスメントウ調査や地質調査、測量業務を委託。環境アセスメントは、今年9月の一般競争入札で綜企画設計(千葉支店:千葉市中央区弁天2−13−16)に委託。委託金額は298万円。委託工期は11年3月15日。地質調査は基礎地盤コンサルタンツ(東京都千代田区九段北1−11−5)、測量業務は富士技術サービス(野田市尾崎32−1)が担当。
既存のリサイクルセンター(三ツ堀356−1)は10年3月31日に稼働を停止することが決まっている。既存施設は95年の稼働で、建物規模はS造2階建て延べ約1372u。新施設の処理能力は年間約6600tの計画。
提供:日刊建設タイムズ