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建通新聞社(中部)
2009/09/28

【愛知】地球市民センター着工へ/リニモ沿線地域づくり構想で明らかに

 愛知県地域振興部は、「リニモ沿線地域づくり構想」で、主要施策の取り組み状況を明らかにした。県施策分では、2009年度に陶磁資料館南駅周辺地区の「知の拠点」で先進的中核施設用地の造成工事、愛・地球博記念公園駅周辺地区で「地球市民交流センター」の建設工事に着手する予定。
 知の拠点は、科学技術を推進するためのインフラとして、ナノテクをベースにした研究プロジェクトの実施や企業への技術支援などを行う先導的中核施設、ナノテク研究に不可欠なシンクロトロン光を利用した計測分析などを行うシンクロトロン光利用施設が建設される。
 先導的中核施設の計画規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1万4899平方b。県は、9月補正予算案に債務負担行為の129億1000万円を含め、約141億円の事業費を盛り込んだ。 リニモ沿線地域づくり構想は、大学・研究開発施設が集積する地域の優位性や博覧会の開催を契機に飛躍的に向上した広域交通条件、博覧会の理念・成果を継承する取り組みを地域の発展につなげるため、地域を結ぶリニモを活用した新たな地域づくり構想を県と沿線市町村が共同で策定する。
 対象地域は「長久手古戦場駅」から「八草駅」までの各駅周辺(約1`圏)と博覧会の理念継承の場である「海上の森」。25年年度を展望しつつ、15年度を目標年次とする。
 県が事業主体となる主要施策の取り組み状況は次の通り。
 ▽水と緑のネットワーク形成の推進―海上の森で里山自然歩道の整備する。09〜12年度以降
 ▽愛・地球博記念公園の集客力の充実強化―09年度に野球場など新規施設の整備。09〜10年度に地球市民交流センターの整備、供用開始。10〜12年度以降に多目的競技場、サイクリングコースなど整備、供用開始
 ▽知の拠点整備―09年度に先進的中核施設用地の造成工事。10〜11年度に施設整備、供用開始
 ▽国機関など研究施設の早期誘致―09年度に誘致候補施設の検討。10〜11年度に誘致活動。12年度以降に施設立地。陶磁資料館南駅周辺地区で実施する
 ▽愛知県農業総合試験場の機能強化―09年度に機能強化の方向性を検討。10〜12年度以降に機能強化策を展開。芸大通駅周辺地区で実施する
 ▽背後圏をつなぐアクセス道路の整備―09〜12年度以降に瀬戸大府東海線、広久手八草線の用地買収、延伸工事を実施する
 ▽テーマ性のあるプロムナードの形成―知の拠点の工事進捗と併せ、陶磁資料館南駅から陶磁資料館までの歩道を整備する。12年度に供用を開始