建通新聞社四国
2009/09/25
【徳島】本年度に旧徳島東工・宍喰商高解体設計 県教委
徳島県教育委員会は、9月補正予算に盛り込んだ旧徳島東工業高校と旧宍喰商業高校の校舎解体について、予算が認められれば早急に設計に着手する方針を示している。ただ、これまでの先行事例から、設計の完了には少なくとも半年以上を要する見込み。これに加えて、対象施設周辺への説明なども必要で、解体工事への着手は2010年度に行うことになりそうだ。
解体する旧徳島東工業高校は、鉄筋コンクリート造5階建て校舎が2棟、同造4階建てが2棟、同造3階建てが2棟となっており、総延べ床面積は約16500平方b。このほか、各種実習施設、体育館、武道場などもあり、必要に応じて解体する。施設の総面積は約2万平方b。敷地面積は約2・8fで、このうち約0・9fが県有地、残る約1・9fは徳島市の所有となっている。同校は、08年度末で閉校し、09年度から徳島工業、水産高校と統合して新設された徳島科学技術高校へと移行した。これまで、学校以外の公共施設用途への活用も含めて、検討が進められてきたが、現在のところ、解体後の用途は未定となっている。所在地は徳島市大和町。
旧宍喰商業高校は、04年4月に開校した海部高校に旧日和佐、旧海南高校とともに再編統合されたことに伴い、06年3月で閉校。規模は、鉄筋コンクリート造3〜4階建ての校舎(延べ床面積約4000平方b)を中心に、全体で延べ約6400平方bとなっている。同校も、跡地利用については、さまざまな検討が重ねられているものの、現時点では解体後の用途は未定。今回の補正予算案では、両校ともに跡地の有効活用を図るとともに、周辺住民等への安全・安心を確保する目的で、合わせて5億8000万円の事業費を計上している。