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　本紙調査によると、２００９年８月の県下公共工事契約高は１５６９件で総額は４７１億１８０２万円となった。前年同月と比べ、件数で10・３％増、金額も17・５％増となり前月からの増加基調を継続した。ただ、静岡県の公共工事契約額が前年同月比で６・７％割り込み、４月から５カ月連続で前年同月実績を下回った。８月までの09年度累計でも、08年８月時点と比べて84・６％にとどまっている。
　８月の１億円以上の物件は75件で、２２４億８６５５万円。契約額は国・公団等関係全体の47・７％を占めた。４月からの年度累計は、件数が前年同期比で３・９％増の７０９３件、金額が19・８％増の１８３９億６６０１万円。
　国・公団等関係は、１２６件で１４９億４０４６万円。前年同月と比べて件数が１０６・６％増加し、契約金額も３０４・８％の大幅増となった。
　発注機関別の前年同月比を見ると、国土交通省関係は、件数が４・９倍増（３８６・９％増）の１１２件、金額も３２１・９％と大幅増の96億６１４３万円。一方で、農林水産省や防衛省などその他の省庁は７件の発注で、契約額は７３０３万円にとどまった。
　県関係は、件数が６０７件となり前年同月と比べて14・１％増となったが、契約額は６・７％減の１１８億６９８３万円と伸び悩んだ。
　４、５月の２カ月連続で、契約額が前年同月比を50％以上割り込んだ後、減少幅は縮小しているものの、５カ月連続で前年同月実績を下回った。09年８月までの累計では、ようやく08年度同月実績の８割の水準を超えた（84・６％）。８月の件数が前年同月実績を上回ったことで、「前倒し発注の本格化」の兆しを見せた。
　県議会９月定例会の開会を前に、地震防災対策や災害復旧など、投資的経費72億円を含む総額３２１億円の補正予算案を編成した。議会承認の手続きを踏んで、10月以降に工事発注されるため、今後、事業量の大きな落ち込みは避けられる見通しだ。
　市町関係を見ると、件数が前年同月比で０・８％増の８３６件、金額は14・２％減の２０３億０７７４万円を発注した。
　このうち市関係は、件数が前年同月比で５・５％増の７４２件を確保したものの、契約額は12・５％減の１７４億７６１０万円と落ち込んだ。町関係は、件数が14・５％減の94件だったが、金額は３・４％増の28億３１６４万円と盛り返した。
【詳細は月刊建設データ９月号に掲載】

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