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建通新聞社四国
2009/09/18

【徳島】予算可決後、早急に設計へ 国際海上コンテナT

 徳島県港湾空港企画課と港湾施行管理課は15日、県議会9月定例会事前の交通交流対策特別委員会で、海上コンテナターミナルを赤石地区に移転する国際海上コンテナターミナル整備事業について「予算が認められれば、早急に設計に着手し、2011年春までの完成を目指す」考えを明らかにした。
 喜田義明県議が、同事業のスケジュールや概要を質問し、港湾空港企画課の近藤文彰課長らが答えた。同事業は、マリンピア沖洲のコンテナターミナルを赤石地区に移転する計画。移転により、コンテナヤードは、現在の4・8fから約6fに拡大、岸壁の推進もマイナス7・5、5・5bから10bとなり、最大1万5千d級のコンテナ船が寄航可能となる。県はこれによって「既存の韓国航路や需要が増加している中国航路に対応する」ことを説明した。
 同事業に伴う整備では、既設の赤石地区マイナス10b岸壁にコンテナクレーン1機を設置するほか、新しい荷役機械やトラックスケール、ゲート、上屋、各部のアスファルト舗装などを整備。アメリカの同時多発テロを契機に02年から強化されたSOLAS条約(海上における人命の安全のための国際条約)に対応した保安施設・監視設備も設ける。また、移転後のマリンピア沖洲側跡地については、国交省小松島港湾空港整備事務所が進めるマイナス8・5b耐震強化岸壁の整備後をにらみ「フェリーの待機トラック駐車場として活用する」見通しも明らかにした。
 9月補正予算案では同事業に8億円を計上。県は、予算が承認されれば、早急に各施設・設備の設計に着手(上屋は10年度に設計・工事発注の予定)、11年春の供用開始目指して整備を進める。