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建通新聞社(中部)
2009/09/18

【三重】10年度早々に着工/紀和町の「ふるさと特産物加工所」建設

 紀和町ふるさと公社は、「ふるさと特産物加工所」建設を計画し、2010年度早々の着工に向け準備を進める方針だ。
 計画では、鉄骨造平屋一部2階建て延べ約1500平方bの食品加工施設を建設する。1階に加工所、事務所、トイレなど、2階には保管庫を配置する。
 加工スペースは、熊野地鶏、かんきつ類の新姫(にいひめ)、たかな漬け・梅、みその各品目別に4エリアに分ける。
 処理能力は熊野地鶏が食鳥処理ベースで1日200羽。食鳥処理から食肉処理、パッケージまで行う施設になる。
 新姫は10年後に果実として年間94・8dの生産を見込んでおり、全量を公社が買い取る。加工所ではさく汁や粉末加工などを行う。
 たかな漬け・梅とみそは、現在同町西山にある紀和ふるさと特産物加工所で使用している設備を集約する。
 建設地は、熊野市紀和町小川口の瀞流荘付近にある旧ゴーカート場跡地で現在造成中。造成面積は4450平方b。
 本年度に実施設計を行って施設概要を固め、10年度早々に着工する。設計は木下建築設計室(熊野市)が担当している。
 同公社は熊野市100%出資の財団法人。「たかな漬け」や「昔ながらの梅干」「生きている紀和みそ」などを特産品として製造販売している。同市は、新たに開発した熊野地鶏や新姫を新名物に育てようと取り組んでおり、製造加工施設を建設して体制を整える。