北海道建設新聞社
2009/09/18
【北海道】札幌北1西1街区の再開発目指し準備組合が発足
北1西1街区で市街地再開発事業を施行する「創世1・1・1区北1西1地区市街地再開発準備組合」が17日、発足した。ホテルニューオータニ札幌で開いた設立総会では、理事長には上田文雄市長が就任。今後の取り組みとして床取得者の募集や再開発ビルの施設計画を検討することなどを決めた。
組合員として市をはじめ、伊藤組土建、岩倉建設、岩田地崎建設、大成建設、都市再生機構(UR)、パーク24、丸彦渡辺建設、明治安田生命が加盟。このほか、放送会館の建て替えを再開発事業で検討しているNHK札幌放送局が事業参加検討者として名を連ねている。
理事長に就いた上田市長は「札幌駅周辺に比べ大通は取り残された停滞感があるが、都心部の魅力を高めるには、大通と創成川の交点に位置する東部分(東1街区)を含め創世1・1・1区の役割が重要になる」との認識を示し、「これまでにない都心の価値をつくり出すきっかけとして、北1西1地区の再開発を成功させ、バランスの良いまちづくりに発展させていきたい」との所信を述べた。
今後の取り組みでは、保留床取得者の募集や具体的な事業計画などを詰めていく方針で、2011年度の都市計画決定、12年度の本組合設立を予定。
創世1・1・1区(そいせいさんく)は創成川を挟み、大通西1、大通東1、北1西1の3つの街区を再開発する構想。最初の街区となる北1西1街区では、市民会館の後継施設「仮称・市民交流複合施設」を核とした再開発ビルを建設する。道内有数の高層となる見通しで、13年度着工、15年度の完成を目指す。
事業予定地の面積は1万1600m²。明治安田生命のビルや自走式立体駐車場などがある。
再開発ビルに入る仮称・市民交流複合施設については現在、ホール部分の客席2300席と舞台回りの施設プラン策定に向け、市が公募型プロポーザルによる提案者の選定作業を進めており、今月末までに決める予定。
一方、URでは北1西1街区第1種市街地再開発事業の一般業務代行者の募集作業を進めており、10月中に決まる見通し。