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建通新聞社(静岡)
2009/09/18

【静岡】県=地域特性考慮した歩道等の設計指針に着手

 静岡県は、県管理道路を対象に、歩道や照明施設など道路付属物の設計ガイドラインの策定に着手する。早ければ、9月中にもガイドラインの策定業務を委託発注し、県内の道路に最も適する基準を選定する。各種技術基準を比較・検討し、地域特性を加味した仕様を盛り込んだ上で、ガイドラインを作成する考えだ。
 最も基礎的な社会資本の一つである道路は、社会・経済変化への積極的な対応が求められており、これまで道路の技術的基準を定めた道路構造令も改正を重ねてきた。最近の改正では、地域の状況に応じて「交通機能や空間機能などを考慮して、基準を弾力的に運用できる」という柔軟な考え方が重視されている。
 しかし、道路付属物などの技術基準は、定性的な表現にとどまっているのが現状。そこで、各種技術基準の比較検討を行い、静岡県の道路に最も適した基準を選定する。
 地域特性を考慮した仕様を盛り込み、ガイドラインを作成する考え。業務の難易度として、技術経費率は20%を想定している。
 今後、委託予定のガイドライン作成業務では、道路付属物などの設置にかかわる法律、基準、指針を調査し、内容を収集・整理する。歩道、防護柵、照明施設、情報提供装置、案内標識などを対象に各種技術基準の設計条文を精査し、共通性や相違点を取りまとめる。
 さらに、県内や他県の道路付属物などの設置例を調査し、対策項目別に整理した上で、県内の地勢、道路状況、地域圏など必要に応じて県内の地域区分を決定する。
 2010年2月末をめどに策定業務を完了させる見通し。「歩道及び道路付属物等の設計ガイドライン(案)」として取りまとめ、10年度以降の道路付属物の整備に活用する考えだ。

建通新聞社 静岡支社