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建通新聞社(中部)
2009/09/16

【岐阜】一部工事を年内に発注/県立美術館リニューアル整備

 岐阜県は、「県立美術館」のリニューアル(機能強化)で、2009年度内に前倒しで一部工事を発注する。9月補正予算案に1億4300万円の事業費を追加措置した。対象は県民ギャラリーの改修や所蔵品展示室などの展示ケース・照明器具増設など。県民ギャラリー改修工事は公共建築住宅課で年内に発注される見通しだ。予算案の内訳は工事費が5000万円、展示ケースなど備品購入費が9300万円となっている。
 同事業は、開館から25年を迎え、老朽化とスペース不足に悩されている県立美術館について、国体の開催に合わせ県民が利用しやすい開かれた美術館として展示スペースや県民ギャラリーの拡張など、県民ニーズを施設の機能や配置規模などに反映した施設として機能強化を図るもの。
 既設美術館は鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て(一部地下)延べ7758平方bの施設。企画展示室、所蔵品展示室とも手狭の状態で収蔵品の増加で、保管場所や保管設備やセキュリティーの対策も求められるなどの課題が生じていたことからルドンなど展示室と収蔵庫の増築と既存県民ギャラリーを改修する。
 ルドンなど展示室と収蔵庫増築の計画規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約1461平方b。また、県民ギャラリーの改修面積は約700平方bとなっている。
 基本・実施設計は日建設計名古屋オフィス(名古屋市中区)と大建設計(岐阜市)の設計共同体が担当。2012年度開催の国体で県外からの来場を想定しており、当初は10年度に順次工事を発注する計画だったが、県民ギャラリーの展示環境が経年劣化などにより悪化しているほか、開館以降増加する所蔵作品の展示・収納環境が不十分で展示室照明設備が劣化などで展示ケース・収蔵棚、照明器具の整備が早急に必要なことから整備を急ぐことにした。
 前倒し整備の概要は、県民ギャラリー改修が移動壁・レールの更新、床・壁の張り替えなど。このほか所蔵品展示室などの展示ケース・照明器具増設、収蔵庫内の収蔵棚増設。
 所在地は岐阜市宇佐4ノ1ノ22。