県教育庁は、9月補正予算に県立学校耐震化推進事業費として限度額4億3300万円の債務負担行為を設定した。県立匝瑳高校(匝瑳市八日市場イ1630)と県立君津高校(君津市坂田454)で耐震補強工事を実施する。また補正予算では、太陽光発電導入促進事業として県立学校2校に太陽光発電装置を設置するため、事業費7100万円を計上した。
耐震補強工事は2校とも普通教室が対象で、規模は匝瑳高校がRC造4階建て3827u、君津高校がRC造4階建て延べ3870u。設計は、匝瑳高校を大貴設計(山武市白幡96)、君津高校を渡邉設計(木更津市清見台2−4−9)が担当している。予算可決後に工事に着工し、09−10年度の2か年で工事を実施する。
一方、太陽光発電を導入するのは、中高一貫校の県立千葉高等学中学部棟と茂原樟陽高校工業棟(茂原市東郷1901−3)。校舎屋上に太陽光パネルを設置する。電力の見込みは千葉高校が約10kw、樟陽高校が約20kw。生み出された電力は、教室の照明灯などに使用する。
耐震化の促進、太陽光発電はいずれも政府の「スクール・ニューディール」構想に基づき実施する。今年4月に「経済危機対策」として「スクール・ニューディール」構想が提唱され、学校耐震化の早期推進、学校への太陽光発電の導入など、エコ改修、ICT環境の整備などを一体的に推進する方針が示された。
提供:日刊建設タイムズ