福島県の9月補正予算案は、経済対策関連を中心に、国の今年度1次補正に伴う交付金を活用した基金造成など、一般会計総額470億8100万円を増額する。9日、佐藤知事が概要を発表した。9月補正としては、大型の経済対策に伴う公共事業の増額などがあった7年度の641億8600万円、4年度の577億3900万円に次いで過去3番目の規模。国交付金を原資とした基金は、小規模介護施設の整備や医療施設の耐震化など10種を新規造成、積み増しする。主要事業では、あぶくま養護学校の校舎増築や会津大学の寮整備のための予算を盛り込んだ。農林水産・土木両部の公共事業関係費は、国の補正に対応した直轄負担金や維持補修費を含め計111億650万5000円を追加した。今補正を加えた今年度予算の累計額は9429億7100万円。前年度同期比11・9%増。
福島建設工業新聞社