県県土整備部下水道課は、08年度末の下水道普及率と09年度公共下水道実施計画を明らかにした。それによると、08年度末(09年3月末現在)の下水道普及率(千葉市を含む)は行政人口612万4453人に対し411万3221人で67.2%となった。07年度末の実績に比べると約1.4%アップした。公共下水道は県内56市町村のうち37市町村で事業実施中で、09年度は引き続き、普及率の向上に効果がある都市部の整備を進めるとともに、下水道普及が遅れている九十九里・南房総地域に対する普及啓発活動に努める。09年度の公共下水道事業費(千葉市を除く市町村内示額)は約252億円(補助対象事業費、うち国費約131億円)にのぼる。
08年度末の普及率をみると、浦安市が99.1%で最も高く、以下、千葉市の97.1%、八千代市の92.4%、佐倉市の91.0%、酒々井町の90.5%、四街道市の90.3%、白井市の87.9%、印西市の86.7%、柏市の86.4%、習志野市の84.5%、栄町の84.2%と続いている。
一方、09年度公共下水道事業(補助対象事業)の予算額(市町村内示額、千葉市を除く)は合計251億7076万円(うち国費131億2244万5000円)。事業費別の内訳は@未普及解消77億1470万円(同38億5810万円)A水質保全72億9578万円(同38億9060万円)B資源循環形成4億400万円(同2億2150万円)C浸水対策3億8160万円(同1億9080万円)D地震対策63億5016万円(同31億7508万円)E都市水環境13億7440万円(同6億8720万円)F汚水処理施設整備交付金16億5012万円(同10億9916万5000円)。
09年度公共下水道の対象市町村は36市町村・組合(千葉市を含む)。対象市町村は千葉市、銚子市、市川市、船橋市、館山市、木更津市、松戸市、野田市、香取市、茂原市、成田市、佐倉市、東金市、旭市、習志野市、柏市、市原市、流山市、八千代市、我孫子市、鎌ヶ谷市、浦安市、四街道市、袖ケ浦市、八街市、印西市、白井市、富里市、酒々井町、栄町、大網白里町、芝山町、本埜村、印旛村、長生村、君津富津下水道組合(君津市、富津市)。
日刊建設タイムズ